アステラスは、その米国子会社OSIがGenentech及びPfizerとともに、Tevaに対して2009年3月19日に米国で提起したがん治療剤Tarceva®(一般名: 塩酸エルロチニブ)の物質特許(米国再発行特許番号:RE41,065)及び用途特許(米国特許番号:6,900,221及び7,087,613)に関する特許侵害訴訟について、Teva社と和解契約を締結したと発表した。
Tarceva®はOSI及びPfizer により創製されたキナゾリン誘導体であり、上皮増殖因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor:EGFR)を標的とした選択的チロシンキナーゼ阻害剤(Tyrosine Kinase Inhibitor:TKI)である。本剤は、EGFR 細胞内チロシンキナーゼ領域のATP 結合部位においてATPと競合的に拮抗することにより、癌細胞の増殖抑制、アポトーシス誘導に基づいて抗腫瘍効果を示すと考えられている。
参考:
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- アステラス press release: 2011.03.16 OSI Pharmaceuticals社・ジェネンテック社・ファイザー社:「Tarceva®」特許侵害訴訟でテバ社と和解
- OSI press release: 2009.03.19 OSI Pharmaceuticals Files Patent Infringement Lawsuits Against Teva Pharmaceuticals USA and Mylan Pharmaceuticals
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- Wikipedia: Erlotinib
- Orange book: ERLOTINIB HYDROCHLORIDE
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