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ラタノプロスト(Latanoprost)後発品初収載

2010年5月の後発医薬品等薬価追補収載について、今回後発品が初めて収載されたもののうち、最も品目数で多かったのが緑内障治療薬ラタノプロスト(Latanoprost: 先発品はファイザーのキサラタン(Xalatan)点眼液)でした(22品目)。

ラタノプロストの化合物特許(特許第2721414号)は2009年9月6日に満了しましたが、ファイザーは、このキサラタン点眼液と併用されることの多いチモロールとの配合剤(ザラカム(Xalacom)配合点眼液)の製造販売承認を2010年1月20日に取得、4月から販売を開始しています。

ファイザーは、ラタノプロスト単剤の後発品参入に対して、チモロールとの配合剤を市場に投入することで、ラタノプロストの製品延命化(?)を試みているようですが、チモロールとの配合点眼剤としては、他に、ラタノプロストと同じプロスタグランジンF2α誘導体であるトラボプロスト(Travoprost)とチモロールとの配合剤(デュオトラバ(DuoTrav)配合点眼液)、ドルゾラミドとチモロールとの配合剤(コソプト(Cosopt)配合点眼液)が、ともに2010年4月に製造販売承認され、同6月から販売されています(トラボプロスト及びドルゾラミドの後発品はまだ参入していない)。

パブリックデータベースからこれら配合剤を保護する特許がどの程度存在するのか正確に把握することはできませんが、このように、併用療法が主流となり、類似薬の存在によりその組み合わせも多様化して混沌としてきた分野では、配合剤の製品自体の優位性も重要ですが、それを支える特許の重要性も益々高まるといえるのではないでしょうか?

参考:

ラタノプロストに関連する判決:

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