1.特許すべき発明の成立性/記載要件・・・明細書に根拠データは必要か?
(1)化学物質発明の場合
- 1994.03.22 「除草剤性イミダゾール事件」 東京高裁平成2年(行ケ)243
- 2000.09.05 「杏林製薬 v. 特許庁長官」 東京高裁平成11年(行ケ)207
- 2003.01.29 「除草剤性イミダゾール事件」 東京高裁平成13年(行ケ)219
- 2006.11.30 「シンジェンタ v. 特許庁長官」 知財高裁平成17年(行ケ)10737
(2)医薬用途発明の場合
- 1998.10.30「ショウガ根・イチョウの乾燥剤事件」 東京高裁平成8年(行ケ)201
- 2002.10.01 「ファイザー v. 特許庁長官」 東京高裁平成13年(行ケ)345
- 2003.12.26 「グラクソ v. 特許庁長官(タキキニン拮抗体事件)」 東京高裁平成15年(行ケ)104
- 2005.08.30 「アステラス(藤沢) v. 特許庁長官」 知財高裁平成17年(行ケ)10312
- 2007.06.28 「アプライド・リサーチ・システムズ v. 特許庁長官」 知財高裁平成18年(行ケ)10442
- 2007.10.11 「プロクター&ギャンブル (P&G) v. 特許庁長官」 知財高裁平成18年(行ケ)10509
- 2008.08.06 「スキーペンズ アイ リサーチ v. 特許庁長官」 知財高裁平成19年(行ケ)10304
- 2009.04.23 「バクスター v. アボット・セントラル硝子」 知財高裁平成18年(行ケ)10489
- 2010.01.20 「三和酒類・大麦発酵研究所 v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10134
- 2010.01.28 「ベーリンガー インゲルハイム v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10033
- 2011.04.07 「アボット・セントラル硝子 v. バクスター」 知財高裁平成22年(行ケ)10249, 10250
- 2012.06.28 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10179
- 2013.02.12 「MIT v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10071
- 2015.10.13 「キメリクス v. 特許庁長官」 知財高裁平成27年(行ケ)10021
- 2016.03.31 「タイワンジェ v. 特許庁長官」 知財高裁平成27年(行ケ)10052
- 2017.10.13 「アーシャ ニュートリション サイエンシーズ v. 特許庁長官」 知財高裁平成28年(行ケ)10216
- 2017.12.06 「塩野義 v. MSD」 東京地裁平成27年(ワ)23087
- 2022.01.19 「メジオン ファーマ v. 特許庁長官」 知財高裁令和2年(行ケ)10122・・・医薬用途発明の実施可能要件を満たすための記載(ウデナフィル/udenafil)
- 2021.12.24 「ワーナー-ランバート v. 小林化工」 東京地裁令和2年(ワ)19927・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断
- 2022.01.19 「ワーナー-ランバート v. 武田テバファーマ・武田薬品工業」 東京地裁令和2年(ワ)22290/26770・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断
- 疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)の後発医薬品の特許権侵害訴訟で控訴審(知財高裁)判決出揃う 全ての「痛み」の用途特許は無効、特許権侵害認めず・・・4つの部で本件訂正が新規事項追加か否かへの向き合い方に違い
- 2023.04.06 「グリーンクロス v. シャイアー」 知財高裁令和4年(行ケ)10010 - 医薬用途発明の優先権の効果が認められるには?/本件特許はイズロン酸-2-スルファターゼ脳室内投与製剤(ムコ多糖症II型治療剤ヒュンタラーゼ®)の障害となるのか? -(優先権)
- 2024.03.26 「フマキラー v. アース製薬」 知財高裁令和5年(行ケ)10057 ― 優先権主張の効果、補正・訂正要件、実施可能要件の交差点 ―(優先権)
(3)製造方法発明の場合
2.新規性を否定する引用発明の成立性/適格性・・・根拠データは必要か?
(1)化学物質発明の場合
- 2008.06.30 「シオノケミカル v. ファイザー」 知財高裁平成19年(行ケ)10378
- 2008.04.21 「藤川 v. ファイザー」 知財高裁平成19年(行ケ)10120
- 1991.10.01 「光学活性置換ベンジルアルコール事件」 東京高裁平成3年(行ケ)8
- 2002.04.25 「ヒト白血球インターフェロン事件」 東京高裁平成11年(行ケ)285
- 2009.11.11 「保土谷化学工業 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10483
- 2010.08.19 「メルク v. 日本薬品工業」 知財高裁平成21年(行ケ)10180
- 2012.02.08 「オルガノサイエンス・CHIRACOL v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10115
- 2015.01.22 「エフ. ホフマン-ラ ロシュ v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10285
- 2015.01.22 「エフ. ホフマン-ラ ロシュ v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10286
- 2018.04.13 「日本ケミファ v. 塩野義」 知財高裁平成28年(行ケ)10182; 10184(大合議判決)(進歩性)
- 2018.04.13 「日本ケミファ v. 塩野義」 知財高裁平成28年(行ケ)10260(進歩性)
- 2023.03.22 「東亜産業 v. neo ALA」 知財高裁令和4年(行ケ)10091(5-アミノレブリン酸リン酸塩事件) - 刊行物に新規化学物質の発明が記載されているといえるか(引用発明の適格性)の判断基準 -
- 2023.07.28 「neo ALA v. 東亜産業」 東京地裁令和4年(ワ)9716(5-アミノレブリン酸リン酸塩事件) - 製品には特許発明に係る化学物質を含むがその純度は低いと主張して発明の技術的範囲の属否を争った事例 -
- 2024.01.16 「ユーピー ケミカル v. バーサム マテリアルズ」 知財高裁令和4年(行ケ)10097
- 2024.03.27 「東亜産業 v. neo ALA」 知財高裁令和5年(ネ)10086 ― 控訴棄却判決、差止め及び廃棄請求について仮執行宣言(5-アミノレブリン酸リン酸塩事件) ―
(2)医薬用途発明の場合
- 1998.10.28 「Pfizer/Sertraline事件」 EPO審決T0158/96
- 2007.03.01 「ブリストルマイヤーズスクイブ v. 日本ケミカルリサーチ」 知財高裁平成17年(行ケ)10818
- 2007.07.12 「エンシステックス v. バイエルクロップサイエンス」 知財高裁平成18年(行ケ)10482
- 2008.07.30 「ファルマシア・アンド・アップジョン v. 特許庁長官」 知財高裁平成19年(行ケ)10377(進歩性)
- 2008.11.26 「バイエル v. 大洋薬品」 東京地裁平成19年(ワ)26761
- 2012.04.11 「沢井製薬 v. 武田薬品」 知財高裁平成23年(行ケ)10148
- 2013.10.16 「沢井製薬 v. 第一三共」 知財高裁平成24年(行ケ)10419
- 2014.08.07 「セルジーン v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10170(進歩性)
- 2015.08.20 「サントリー v. 特許庁長官」 知財高裁平成26年(行ケ)10182(進歩性)
- 2016.03.08 「キュアバック v. 特許庁長官」 知財高裁平成27年(行ケ)10043(進歩性)
- 2017.02.28 「ザ・ヘンリー・エム・ジャクソン・ファンデイション v. 特許庁長官」 知財高裁平成28年(行ケ)10107
- 2017.06.22 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成28年(行ケ)10141
- 2018.10.11 「エルメッドエーザイ v. 大日本住友製薬」 知財高裁平成29年(行ケ)10160(進歩性)
- 2019.11.28 「ニプロ v. イーライ リリー」 知財高裁平成30年(行ケ)10115; 10116(進歩性と臨床試験の公然実施について)
- 2021.03.25 「沢井製薬 v. 東レ」 知財高裁令和2年(行ケ)10041(進歩性)
- 2021.06.29 「EAファーマ v. 沢井製薬・大原薬品工業」 知財高裁令和2年(行ケ)10094
- 2022.05.27 「中外製薬 v. 沢井製薬・日医工」 東京地裁令和2年(ワ)13326; 13331 エディロール®用途発明に係る特許権侵害差止等請求事件・・・新規性判断への疑問点
- 2022.12.13 「中外製薬 v. 沢井製薬・日医工」 知財高裁令和3年(行ケ)10066・・・「技術常識によれば当業者は認識するものといえる」エルデカルシトール前腕部骨折抑制医薬用途発明の新規性を否定
- 2022.12.13 「中外製薬 v. 沢井製薬・日医工」 知財高裁令和4年(ネ)10065・・・エルデカルシトール前腕部骨折抑制医薬用途発明の新規性を否定(エディロール®後発医薬品に対する特許権侵害差止等請求控訴事件)
- 2023.01.12 「東和薬品・共和薬品工業・日医工 v. 協和キリン」 令和3年(行ケ)10155, 10157・・・パーキンソン病治療剤ノウリアストの医薬用途発明の特許性 引用文献記載は「実証的でない」と判断(新規性・進歩性)
- 2023.04.06 「グリーンクロス v. シャイアー」 知財高裁令和4年(行ケ)10010 - 医薬用途発明の優先権の効果が認められるには?/本件特許はイズロン酸-2-スルファターゼ脳室内投与製剤(ムコ多糖症II型治療剤ヒュンタラーゼ®)の障害となるのか? -
- 2024.08.07 「科研製薬 v. リジェネロン/サノフィ」 知財高裁令和5年(行ケ)10019 ― 臨床試験結果に基づく医薬用途発明の特許出願のジレンマ:臨床試験プロトコル公開のインパクト
(3)その他
- 2006.06.26 「三共 v. テバ」 知財高裁平成17年(行ケ)10781
- 2010.10.12 「ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10029
- 2010.12.22 「伏見製作所/X v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10163
- 2010.08.31 「レ ラボラトワール セルヴィエ v. 特許庁長官」知財高裁平成22年(行ケ)10001
- 2012.05.31 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成23年(行ケ)10277
- 2018.11.06 「アルフレッサ v. 特許庁長官」 知財高裁平成29年(行ケ)10117(進歩性)
- 2020.02.25 「ブロード研究所・MIT・ハーバード大学 v. 特許庁長官」 知財高裁平成31年(行ケ)10010(29の2)
- 2024.09.26 「旭化成ファーマ v. 沢井製薬」 大阪地裁令和4年(ワ)3344 ― 引用文献に明示されていない酸化抑制の構成を相違点と認定し、内在理論に基づいた容易想到性を否定した事例 ―(製造方法・進歩性)
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