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*Pharma/IP news

心機能検査補助剤「Lexiscan®(レキスキャン)」ANDA訴訟 米デラウェア州連邦地裁がHospira社による特許侵害は認められないと判断、アステラスの主張を退ける

アステラス製薬が米国で販売している心機能検査補助剤Lexiscan®(レキスキャン、活性成分: regadenoson)について、Hospira社がその後発品承認を求める簡略新薬申請(Abbreviated New Drug Applications: ANDA)を米国食品医薬品局(FDA)に提出したことから、アステラス製薬及び特許権者であるGilead社がHospira社に対して提起していた特許...
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*Pharma/IP news

薬機法改正(緊急承認制度新設)に伴う特許法施行令の改正・・・「緊急承認」を特許権の存続期間の延長登録理由となる「政令で定める処分」として整備

2022年5月20日、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令」が公布されました。 本政令は、第208回通常国会において成立した「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(令和4年法律第47号)」(以下、「改正薬機法」という。)の施行に伴い、関係政令の整備を行うものであ...
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*Pharma/IP news

Sanofi S.A.(サノフィ社)へのヒアリング調査報告・・・「顧客価値の創造と競争力強化に資する知財活用方法に関する調査研究」より

特許庁は、企業価値向上のために知財・無形資産を活用した経営の実践や経営層の知財経営への意識向上が課題となっているという背景から、特に経営層と知財部門との間のコミュニケーションに着目して、顧客価値を創造し、自社競争力を最大化させる知財・無形資産の活用方法を見出すことを目的として、調査研究を実施し、令和3年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書「顧客価値の創造と競争力強化に資する知財活用方法に関す...
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*Topics

重水素化医薬品の特許的視点 - Austedo®(deutetrabenazine)とCTP-543(deuterated ruxolitinib)を例として –

本記事では、 FDAが承認した初の重水素化医薬品「Austedo®(deutetrabenazine)」の特許出願審査経過、特許延長、先発権、ANDA訴訟 Concert社が開発している「CTP-543(deuterated ruxolitinib)」の特許紛争 を眺めながら、既存薬をもとに重水素化医薬品を開発する場合において明らかになってきた課題を、特許的な観点から紹介します。 1.はじめに 米...
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*Pharma/IP news

テリボン®皮下注用56.5μgに関する特許権侵害訴訟の提起について

旭化成ファーマのプレスリリース(2022年4月28日)によると、旭化成ファーマが製造販売承認を取得している骨粗鬆症治療剤「テリボン®皮下注用56.5μg」(一般名:テリパラチド酢酸塩)に関する特許権(特許第6025881号)に基づき、沢井製薬が2022年2月15日付で製造販売承認を取得した同剤の後発品である「テリパラチド皮下注用56.5μg『サワイ』」の製造販売の差止等を求めて、2022年4月21...
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*Case2022

2022.02.24 「中外製薬 v. 沢井・日医工・日産化学」 東京地裁令和3年(ワ)3816 エディロール®結晶発明に係る延長特許権侵害差止請求事件 -延長登録対象となる発明範囲・延長特許権の効力範囲についての雑感-

Summary 骨粗鬆症治療剤エディロール®カプセルの有効成分エルデカルシトールの結晶特許に係る延長された特許権を保有する中外製薬が、被告ら(沢井製薬、日医工、日産化学)がその後発医薬品を製造・販売するために本件発明に係る結晶を製造・使用している行為は侵害に当たると主張して、その差止・廃棄を求めた事件。 日産化学が納品するエルデカルシトールは溶液の状態になっており、エルデカルシトールは結晶状態で存...
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*Pharma/IP news

中国改正専利法第76条(医薬品パテントリンケージ制度)施行後初の特許訴訟事件 温州海鶴薬業のエルデカルシトール後発医薬品は中外製薬の特許保護範囲に含まれないと北京知識産権法院が判断

中外製薬が販売する骨粗鬆症治療剤エルデカルシトール ソフトカプセル(日本では商品名エディロール®カプセルとして販売)に相当する後発医薬品を温州海鶴薬業が中国にて販売許可申請したことに対して、中外製薬が、中国改正専利法第76条に基づき、中外製薬の中国特許の保護範囲に属することの確認を求める訴訟を提起していた、医薬品パテントリンケージ制度施行後初めてとなる特許訴訟事件において、2022年4月15日、北...
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*Case2021

2021.12.23 「ワーナー-ランバート v. 東和薬品」東京地裁令和2年(ワ)19929・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断⑤

Summary 効能・効果を「神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛」とする先発医薬品リリカ®の医薬用途特許を保有する原告(ワーナー-ランバート)とその後発医薬品を販売等する被告(東和薬品)との間で争われていた、延長登録された特許権の侵害差止請求事件。 東京地裁(民事第46部)は、 全ての「痛み」に関する本件発明1及び2に係る特許は、サポート要件違反により無効である 本件発明1及び2を「痛覚過敏又は...
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*Pharma/IP news

Seagen社の抗体薬物複合体(ADC)特許と第一三共「Enhertu®(エンハーツ)」を巡る米国特許侵害訴訟 第一三共に対して特許の故意侵害があったと陪審員が認定

Seagen社と第一三共との間で争われていたEnhertu®(エンハーツ)を巡る米国特許侵害訴訟において、テキサス州東部地区連邦地方裁判所の陪審員は、第一三共による特許の故意侵害があったと評決したことを、2022年4月8日(現地時間)、両社のプレスリリースは伝えました。 2022.04.08 Seagen press release: Seagen Announces Jury Award in ...
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*Pharma/IP news

興和 高コレステロール血症治療剤リバロ®の後発医薬品を製造販売した東和薬品に対する損害賠償請求訴訟で特許無効により敗訴、知財高裁に控訴へ

2022年4月7日の興和のプレスリリースによると、高コレステロール血症治療剤「リバロ®錠」(一般名:ピタバスタチンカルシウム)に係る特許(特許第5190159号)の特許権者である興和とその後発医薬品『ピタバスタチン Ca・OD錠 1mg/2mg/4mg「トーワ」』を販売する東和薬品との間で争われていた特許権侵害に対する損害賠償請求訴訟において、2022年3月24日付で東京地方裁判所が興和の請求を棄...
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*Pharma/IP news

製薬協 2022年度の事業方針・事業計画・実施計画を公開 「知的財産」に関して取り組む重点課題

2022年4月1日、日本製薬工業協会(製薬協; Japan Pharmaceutical Manufacturers Association (JPMA))は、2022年度「事業方針・事業計画・実施計画」を公開しました。 本記事では、2022年度実施計画に掲げられている製薬協「知的財産委員会」が取り組む重点課題を取り上げ、関連する記事を紹介します。 1.知的財産に関する国際的課題への取組みの推進 ...
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*Case2022

2022.03.08 「ノバルティス v. アストラゼネカ」 知財高裁令和3年(行ケ)10041・・・COPD治療薬の登録商標「BREZTRI」を巡る争い

Summary 知財高裁は、 アストラゼネカの登録商標「BREZTRI」に対してノバルティスが請求した無効審判事件において、 本件商標は、ノバルティスが商標権者である商標「ONBREZ」及び「BREEZHALER」に類似しない(商標法4条1項11号に該当せず) 本件商標は、ノバルティスのCOPD治療薬「OnbrezBreezhaler」(「オンブレス®吸入用カプセル150μg」及びその専用吸入器「...
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*Case2022

2022.03.07 「ワーナー-ランバート v. 沢井製薬外15社」知財高裁令和2年(行ケ)10135・・・「痛み」を特定する本件訂正は当該痛みに「効果を奏すること」の記載がないから新規事項の追加に当たる

Summary ワーナー-ランバートが保有する「イソブチルGABAまたはその誘導体を含有する鎮痛剤」に関する特許第3693258号の無効審決取消訴訟。 知財高裁は、 「痛み」に関する本件発明を「神経障害や線維筋痛症による痛覚過敏や接触異痛の痛み」に特定する本件訂正について、本件明細書には「痛み」に当該痛みが含まれる旨の記載があるが、当該痛みに「効果を奏すること」の記載がないから、新規事項の追加に当...
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*Case2021

2021.12.10 「ワーナー-ランバート v. 第一三共エスファ・第一三共」 東京地裁令和2年(ワ)22283・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断④

Summary 効能・効果を「神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛」とする先発医薬品リリカ®の医薬用途特許を保有する原告(ワーナー-ランバート)とその後発医薬品を販売等する被告ら(第一三共エスファ及び第一三共)との間で争われていた、延長登録された特許権の侵害差止請求事件。 東京地裁(民事第40部)は、 全ての「痛み」に関する訂正前発明1及び2に係る特許は、実施可能要件及びサポート要件の各違反により...
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*Pharma/IP news

中外、ユルトミリス®(ラブリズマブ)に対するリサイクリング抗体創製技術に関する特許権侵害訴訟でアレクシオンと和解

2022年3月17日の中外製薬のプレスリリース(2022.03.17 中外製薬 press release: 特許権侵害訴訟の和解に関するお知らせ)によると、中外製薬は、アストラゼネカ社傘下のアレクシオン社が販売する抗補体抗体製品 ULTOMIRIS®(一般名:ravulizumab)に関し、中外製薬が提起した特許権侵害訴訟について、本日付で、アレクシオン社と和解契約を締結し、これに伴い、中外製薬...
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*Pharma/IP news

「ヒルマイルド®」と「ヒルドイド®」の商標紛争終結へ 健栄製薬とマルホが合意

2022年3月15日の健栄製薬とマルホのプレスリリースによると、両社は、健栄製薬の製品であるヘパリン類似物質含有の乾燥肌治療薬「ヒルマイルド®」に関する紛争について、合意による解決に至ったとのことです。 2022.03.15 健栄製薬 press release: ヘパリン類似物質含有製剤の合意に関するお知らせ 2022.03.15 マルホ press release: ヘパリン類似物質含有製剤の...
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*Case2021

2021.11.30 「ワーナー-ランバート v. 日新製薬・Meiji Seika ファルマ」 東京地裁令和2年(ワ)19918/22291・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断③

Summary 効能・効果を「神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛」とする先発医薬品リリカ®の医薬用途特許を保有する原告(ワーナー-ランバート)とその後発医薬品を販売等する被告ら(日新製薬・Meiji Seika ファルマ)との間で争われていた、延長登録された特許権の侵害差止請求事件。 東京地裁は、 全ての「痛み」に関する本件発明1及び2については、実施可能要件違反により無効である 本件発明1及び...
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*Pharma/IP news

真核細胞で使用するCRISPR-Cas9の先発明を巡るインターフェアレンス ブロード研究所に再度軍配があがる

真核細胞で使用するCRISPR-Cas9に対するクレームの先発明を巡って、CVC(カリフォルニア大学バークレー校、ウィーン大学、Emmanuelle Charpentier氏; Junior party)の一部の特許出願とBroad研究所(Broad研究所、MIT、ハーバード大学; Senior Party)の特許との間で争われていた米国でのインターフェアレンスにおいて、2022年2月28日、米国...
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*Pharma/IP news

楽天メディカル、光免疫療法の技術基盤プラットフォーム 商標権の問題で「イルミノックス(Illuminox)」から「アルミノックス(Alluminox)」へ名称変更を発表

2022年3月8日、楽天メディカルは、特定の細胞に選択的に光感受性物質を運び、光を照射することによって標的の細胞を壊死させる治療法を開発するための独自技術基盤に使用してきた「イルミノックス(Illuminox)」の名称について、グローバルでの使用に商標権の問題が生じたため、2022年4月1日より順次使用を中止し、新しい名称「アルミノックス™(Alluminox™)」を使用することを発表した。 新た...
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*Case2022

2022.01.19 「ワーナー-ランバート v. 武田テバファーマ・武田薬品工業」 東京地裁令和2年(ワ)22290/26770・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断②

Summary 効能・効果を「神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛」とする先発医薬品リリカ®の医薬用途特許を保有する原告(ワーナー-ランバート)とその後発医薬品を製造等する被告ら(武田テバファーマ及び武田薬品工業)との間で争われていた、延長登録された特許権の侵害差止請求事件。 東京地裁は、 「痛み」に関する本件発明1及び2については、実施可能要件違反及びサポート要件違反により無効である 本件発明2...
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*Case2021

2021.12.27 「大塚製薬 v. 共和薬品工業・日医工」 知財高裁令和2年(行ケ)10077・・・エビリファイ®用途特許一部無効審決を取り消す(判決④)・・・特許紛争を横目に沢井ジェネリックは効能追加

>関連判決③から続く Summary 5-HT1A部分作動薬を双極性障害の「うつ病エピソード」の治療に使用できることが技術常識であるとはいえないとした本件審決の認定に誤りがあるから、その認定を前提として本件医薬用途特許の一部が実施可能要件・サポート要件違反であるとした無効審決は取り消された。 但し、双極性障害の「躁病エピソード」の治療に係る部分については、本件審決において実質的な判断が示されていな...
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*Pharma/IP news

小野薬品がイミフィンジ®を販売するアストラゼネカに対して抗PD-L1抗体に関する特許権侵害差止・損害賠償請求訴訟を提起(訴額は約320億円)

2022年2月28日、小野薬品工業株式会社(以下「小野薬品」)のプレスリリース(アストラゼネカ株式会社に対する特許侵害訴訟の提起について)によると、小野薬品が権利を有する抗PD-L1抗体に関する特許(特許第5885764号、特許第6258428号)に基づき、「イミフィンジ®」(一般名:デュルバルマブ)を販売しているアストラゼネカ株式会社(以下「アストラゼネカ」)に対し、2月28日に特許権侵害行為に...
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*Pharma/IP news

骨粗鬆症治療剤エディロール®後発品原薬の結晶形に関する特許権侵害訴訟 東京地裁が中外の訴えを棄却

2020年2月17日、沢井製薬及び日医工が、骨粗鬆症治療剤(活性型ビタミンD3製剤)エディロール®カプセル0.5µg、同0.75µg(一般名:エルデカルシトール(eldecalcitol))の後発品(『エルデカルシトールカプセル0.5μg・0.75μg「サワイ」』、『エルデカルシトールカプセル 0.5μg、0.75μg「日医工」』)の製造販売承認をそれぞれ取得しました。 これを受けて、同日、中外製...
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*Case2021

2021.12.27 「大塚製薬 v. 東和薬品」 知財高裁令和2年(行ケ)10079; 10083・・・エビリファイ®用途特許一部無効審決を取り消す(判決③)

>関連判決②から続く 1.背景 ジェネリックメーカー各社(共和薬品工業、ニプロ、東和薬品及びMeiji Seikaファルマ)が抗精神病薬エビリファイ®の医薬用途特許(第4178032号)に対して各々請求した特許無効審判事件において、特許庁は、エビリファイ®の「うつ病・うつ状態」の効能・効果を保護する請求項2に係る発明についての無効の主張を退けたが、エビリファイ®の「双極性障害における躁症状」の効能...
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*Case2021

2021.12.27 「大塚製薬 v. ニプロ」 知財高裁令和2年(行ケ)10078; 10082・・・エビリファイ®用途特許一部無効審決を取り消す(判決②)

>関連判決①から続く 1.背景 ジェネリックメーカー各社(共和薬品工業、ニプロ、東和薬品及びMeiji Seikaファルマ)が抗精神病薬エビリファイ®の医薬用途特許(第4178032号)に対して各々請求した特許無効審判事件において、特許庁は、エビリファイ®の「うつ病・うつ状態」の効能・効果を保護する請求項2に係る発明についての無効の主張を退けたが、エビリファイ®の「双極性障害における躁症状」の効能...
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*Case2022

2022.02.02 「沢井製薬 v. 旭化成ファーマ」 知財高裁令和2年(行ケ)10071 骨粗鬆症治療剤テリボン®(テリパラチド酢酸塩)の週1回投与特許を巡る裁判⑥

・・・特許6150846(「増悪椎体骨折抑制のための」を発明特定事項とする医薬用途発明)の進歩性を認めた審決を取り消す。 >⑤から続く 前回記事: 2021.12.09 「沢井製薬 v. 旭化成ファーマ」 知財高裁令和2年(行ケ)10069 骨粗鬆症治療剤テリボン®(テリパラチド酢酸塩)の週1回投与特許を巡る裁判⑤ 1.はじめに 旭化成ファーマが製造販売する週1回皮下投与の骨粗鬆症治療剤「テリボン...
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*Case2021

2021.12.27 「大塚製薬 v. Meiji Seikaファルマ・大原薬品工業」 知財高裁令和2年(行ケ)10080; 10081・・・エビリファイ®用途特許一部無効審決を取り消す(判決①)

Summary 5-HT1A部分作動薬を双極性障害の「うつ病エピソード」の治療に使用できることが技術常識であるとはいえないとした本件審決の認定に誤りがあるから、その認定を前提として本件医薬用途発明の一部が実施可能要件・サポート要件違反であるとした無効審決は取り消された。 但し、双極性障害の「躁病エピソード」の治療に係る部分については、本件審決において実質的な判断が示されていないとして、その部分の実...
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*Case2022

2022.01.24 「ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア v. 国」 知財高裁令和3年(行コ)10002・・・手続却下処分取消等請求控訴事件

1.背景 本件(知財高裁令和3年(行コ)10002)は、国際特許出願(PCT/US2016/065653)をしたザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア(控訴人)が、特許法184条の4第1項が定める優先日から2年6月の国内書面提出期間内(2018年6月11日まで)に同項に規定する明細書等の翻訳文を提出することができなかったことについて、同条4項の正当な理由があるにもかかわら...
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*Case2021

2021.12.24 「ワーナー-ランバート v. 小林化工」 東京地裁令和2年(ワ)19927・・・疼痛治療剤リリカ®(プレガバリン)のジェネリック、医薬用途に係る特許権は非侵害と判断①

本件(東京地裁令和2年(ワ)19927)は、発明の名称を「イソブチルGABAまたはその誘導体を含有する鎮痛剤」とする特許第3693258号に係る特許権の特許権者である原告(ワーナー-ランバート)が、被告(小林化工)に対し、プレガバリンを有効成分とし「効能又は効果」を「神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛」として承認を受けた後発医薬品プレガバリンOD錠「KN」(被告医薬品)が本件特許の特許請求の範囲...
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*Pharma/IP news

ViiV・GSK・塩野義とGilead 抗HIV薬を巡るグローバル特許紛争で和解・・・ドルテグラビル(dolutegravir)とビクテグラビル(bictegravir)

2022年2月1日、GlaxoSmithKline社(GSK)は、塩野義製薬(塩野義)らとともに資本参加しているViiV Healthcare社(ViiV)および塩野義が保有するHIVの治療に用いられる抗レトロウイルス薬ドルテグラビル(dolutegravir)に関する特許をめぐり、ViiV、GSK、塩野義、Gilead Sciences, Inc.(Gilead)との間で争われていたグローバルな...
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*Pharma/IP news

選択的直接作用型第Ⅹa因子阻害剤「イグザレルト®」・・・リバーロキサバンに関する特許権について(3)

1.謹告「リバーロキサバンに関する特許権について」の再々掲載 2022年2月1日、バイエル薬品より「リバーロキサバンに関する特許権について」の謹告文が掲載されました(2022.02.01 日刊薬業 【謹告】リバーロキサバンに関する特許権について)。 謹   告 リバーロキサバンに関する特許権について  バイエル薬品株式会社(以下「当社」)は、リバーロキサバンを有効成分とする「イグザレルト®錠10m...
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*Case2022

2022.01.19 「メジオン ファーマ v. 特許庁長官」 知財高裁令和2年(行ケ)10122・・・医薬用途発明の実施可能要件を満たすための記載(ウデナフィル/udenafil)

本件(知財高裁令和2年(行ケ)10122)は、発明の名称を「ウデナフィル組成物を用いてフォンタン患者における心筋性能を改善する方法」とする特許出願(特願2017-504434号、特表2017-524705、WO2016/025100)の拒絶査定不服審判事件(不服2019-1474号)について、実施可能要件違反及びサポート要件違反により拒絶すべきものであるとして出願人(メジオン ファーマ/MEZZI...
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*Pharma/IP news

骨粗鬆症治療剤(ビスホスホネート製剤)「リクラスト®点滴静注液5mg」・・・ゾレドロン酸に関する特許権について(2)

1.謹告「ゾレドロン酸に関する特許権について」の再掲載 2022年1月28日、ノバルティスファーマおよび旭化成ファーマより「ゾレドロン酸に関する特許権について」の謹告文が掲載されました(参考: 2022.01.28 日刊薬業 【謹告】ゾレドロン酸に関する特許権について)。 謹告文によると、ノバルティスファーマは、ビスホスホネートの投与法に関する特許権(日本特許第4722375号、日本特許第5005...
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*Pharma/IP news

医薬品特許プール Medicines Patent Pool(MPP)を介してSARS-CoV-2による感染症(COVID-19)治療薬モルヌピラビル/molnupiravirを低・中所得国105カ国に供給へ

本記事では、SARS-CoV-2による感染症(COVID-19)に対する経口治療薬であるモルヌピラビル/molnupiravirについて、ジェネリックメーカー27社がMedicines Patent Pool(MPP)とサブライセンス契約を締結し、低・中所得国105カ国にそのジェネリック製品を供給するという2022年1月20日の発表を取り上げます。 米メルク社(MSD)とMPPとの間で締結されたラ...
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*Case2022

2022.01.12 「ポータル インストルメンツ v. 特許庁長官」 知財高裁令和3年(行ケ)10067・・・針を使わない医療用デバイスに用いるカートリッジの意匠登録出願

裁判所は、本願意匠に係る物品「インジェクターカートリッジ」と引用意匠に係る物品「注射器用シリンジ」を同一であると判断した拒絶審決を取り消した。 1.本件の概要 本件(知財高裁令和3年(行ケ)10067)は、意匠登録出願(意願2019-017357)の拒絶査定に対する不服審判請求(不服2020-11187号事件)を不成立とした審決の取消訴訟である。 本件審決は、意匠に係る物品の対比及び類否判断におい...
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*Pharma/IP news

「ニュープロ®パッチ」・・・ロチゴチン経皮吸収型製剤に関する特許権について

2022年1月12日、UCB S.A.、LTS Lohmann Therapie-System AG及び大塚製薬株式会社より「ロチゴチン経皮吸収型製剤に関する特許権について」の謹告文が掲載されました(2022.01.12 日刊薬業【謹告】ロチゴチン経皮吸収型製剤に関する特許権について)。 ロチゴチン経皮吸収型製剤に関する特許権について  UCB S.A.はロチゴチン経皮吸収型製剤「ニュープロ®パッ...
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*Pharma/IP news

抗アレルギー点眼剤「アレジオン®LX点眼液0.1%」・・・エピナスチン又はその塩を含む医薬に関する特許権について

2022年1月11日、参天製薬より「エピナスチン又はその塩を含む医薬に関する特許権について」の謹告文が掲載されました(2022.01.11 日刊薬業【謹告】エピナスチン又はその塩を含む医薬に関する特許権について)。 エピナスチン又はその塩を含む医薬に関する特許権について  参天製薬株式会社(以下、「当社」)は、エピナスチン塩酸塩を有効成分として0.1%含み、効能・効果をアレルギー性結膜炎とする「ア...
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*Topics

ノーベル賞有力候補 結晶スポンジ法(藤田誠氏ら)の特許

※創薬ちゃん@souyakuchan様が企画する創薬 (wet) Advent Calendar 2021への参加記事です(12/23枠)。 ※このブログは、医薬品に関連した知財判決やニュースを中心に取り上げています。ご興味あれば、当ブログ()とTwitter(@tokkyoteki)のフォローもどうぞよろしくお願いします。 ※ブログ記事「2021年、医薬系”特許的”な出来事を振り返る。」も合わせ...
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*Topics

2021年、医薬系”特許的”な出来事を振り返る。

2021年の医薬系”特許的”な出来事を振り返ります。 2021年も残すところあとわずか。 2021年の医薬系”特許的”な世相を漢字一文字で表すとしたら、何を思い浮かべますか? え? 「金(カネ)」ですか!? ※パテントサロン様が企画する知財系 もっと Advent Calendar 2021に参加しております(本記事を12/21枠で投稿)。 ※このブログは、医薬品に関連した知財判決やニュースを中心...
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*Pharma/IP news

モデルナ社 COVID-19ワクチンのmRNA配列に関する米国特許出願 NIHとの協議のため一旦放棄

モデルナ社が行ったCOVID-19ワクチンのmRNA配列に関する米国特許出願について、モデルナ社と米国国立衛生研究所(NIH)との間で共同発明者を巡り主張が対立していた問題(参考記事: モデルナ社 COVID-19ワクチンのmRNA配列 NIHの科学者が共同発明者であるとの主張を受け入れず、モデルナ社の科学者だけが発明者である旨を表明)で、2021年12月17日、モデルナ社は、現在の状況下でmRN...
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*Pharma/IP news

公共の利益のための通常実施権の許諾を求める裁定の請求2021-1 工業所有権審議会 発明実施部会(第1回)が開催

2021年12月2日、工業所有権審議会 発明実施部会(第1回)が開催されたとのことです。議事録や議事要旨については非公開となります。裁定請求2021-1については第2回以降も引き続き議論することになったとのことです。 裁定請求2021-1については、過去記事「理研・ヘリオス・大阪大学の「網膜色素上皮細胞の製造方法」特許に公共の利益のための通常実施権の設定を求めてビジョンケアが裁定を請求・・・iPS...
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*Case2021

2021.12.09 「沢井製薬 v. 旭化成ファーマ」 知財高裁令和2年(行ケ)10069 骨粗鬆症治療剤テリボン®(テリパラチド酢酸塩)の週1回投与特許を巡る裁判⑤

・・・特許6198346(投与期間を発明特定事項とする医薬用途発明)の進歩性を認めた審決を取り消す。 >④から続く 前回記事: 2021.09.28 「沢井製薬 v. 旭化成ファーマ」 知財高裁令和2年(行ケ)10038 骨粗鬆症治療剤テリボン®(テリパラチド酢酸塩)の週1回投与特許を巡る裁判④ 1.はじめに 旭化成ファーマが製造販売する週1回皮下投与の骨粗鬆症治療剤「テリボン®皮下注用56.5μ...
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*Pharma/IP news

LATUDA®(ラツーダ)の用途特許についてInter Partes Reviewの申立てにより米国特許商標庁が特許性なしの決定

2021年12月9日付、大日本住友製薬のプレスリリース「非定型抗精神病薬「LATUDA」の用途特許に関するInter Partes Review に対する米国特許商標庁の決定について」によると、米国における非定型抗精神病薬「LATUDA®」(一般名:ルラシドン塩酸塩、以下「ラツーダ」)の用途特許(米国特許番号:9,815,827、以下「本特許」)に関して、米国特許商標庁(USPTO)に対して、Sl...
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*Case2021

2021.11.30 「デビオファーム v. 特許庁長官」 知財高裁令和3年(行ケ)10016; 10017; 10018; 10019; 10020; 10021

エルプラット®点滴静注液中のオキサリプラチンから遊離して生じたシュウ酸は、オキサリプラチン製剤特許の発明特定事項「緩衝剤」に当たらないとして、知財高裁はエルプラット®点滴静注液についてのオキサリプラチン製剤特許に係る特許権存続期間延長を認めず。 1.本件の概要 本件(知財高裁令和3年(行ケ)10016; 10017; 10018; 10019; 10020; 10021)は、発明の名称を「オキサリ...
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*Topics

【お知らせ】知財系 もっと Advent Calendar 2021に参加します

パテントサロン様が企画する知財系 もっと Advent Calendar 2021 に参加します。 12/21枠に投稿予定の記事で、2021年の医薬系”特許的”な出来事を振り返ります。
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*Case2021

2021.11.16 「大塚製薬工場 v. エイワイファーマ・陽進堂」 知財高裁令和3年(ネ)10007

知財高裁は、大塚製薬工場とエイワイファーマ・陽進堂との間で争われていた高カロリー輸液製剤に関する特許権侵害差止請求事件において、大塚製薬工場の請求を認め、原判決を取り消し、エイワイファーマ・陽進堂の「ワンパル®1号輸液/ワンパル®2号輸液」の製造販売等の差止め及びその廃棄を命じた。 本件特許発明は、大塚製薬工場が製造販売する高カロリー輸液用 糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微量元素液「エルネオ...
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*Case2021

2021.11.16 「エイワイファーマ v. 大塚製薬工場」 知財高裁令和2年(行ケ)10144

大塚製薬工場とエイワイファーマとの高カロリー輸液を巡る特許紛争・・・エルネオパ NF®輸液特許に対するエイワイファーマによる3度目の無効審判請求。請求不成立審決の取消訴訟でも大塚製薬工場が勝訴。 1.背景 本件(知財高裁令和2年(行ケ)10144)は、大塚製薬工場が保有する「含硫化合物と微量金属元素を含む輸液製剤」に関する特許(第4171216号)のエイワイファーマによる無効審判請求(無効2019...
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*Pharma/IP news

モデルナ社 COVID-19ワクチンのmRNA配列 NIHの科学者が共同発明者であるとの主張を受け入れず、モデルナ社の科学者だけが発明者である旨を表明

SARS-CoV-2のスパイクタンパク質をコードするmRNAを有効成分とするワクチンを開発したモデルナ社は、2020年10月8日には、パンデミックの間、COVID-19の知的財産権を行使しないことを宣言しました。さらに、COVAXによる分配へのワクチン提供、アフリカにおける生産工場の建設など、ワクチン・アクセスについてとても精力的に取り組んでいます。 2020.10.08 Moderna pres...
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*Pharma/IP news

TRIPS協定及び公衆衛生に関する宣言(ドーハ宣言)から20年

「TRIPS協定(Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights Agreement 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)及び公衆衛生に関する宣言」(Declaration on the TRIPS agreement and public health; 以下、「ドーハ宣言」ともいう。)がWTO閣僚会議において採択されたのが2001...
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*Pharma/IP news

小野薬品と本庶氏との係争 全面的解決を図る和解で決着

2021年11月12日の小野薬品工業(以下、「小野薬品」)のプレスリリースによると、大阪地方裁判所令和2年(ワ)第5608号対第三者訴訟関連分配金請求事件(以下「本訴訟」)について、裁判所からの和解の勧めを受けて、本日、小野薬品と本庶佑氏(以下「本庶氏」)との間で和解が成立したとのことです。 小野薬品は、2020年6月19日付にて本庶氏よりPD-1特許に関する対第三者訴訟関連分配金として226億2...
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