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*Case2010

2010.11.17 「カプスゲル v. クオリカプス」 知財高裁平成21年(行ケ)10253

#4000のポリエチレングリコール: 知財高裁平成21年(行ケ)10253【背景】被告(クオリカプス)が有する「ハードゼラチンカプセル及びハードゼラチンカプセルの製造方法」に関する本件特許(第4099537号)に対する原告(カプスゲル)の特許無効審判請求について、特許庁が引用発明9等に基づいて容易に発明することができたものということはできない等として本件特許を無効にすることができないとしたため(無...
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*Case2010

2010.11.10 「ビーエーエスエフ v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10108

効果が特許請求の範囲の特定に基づかない?: 知財高裁平成22年(行ケ)10108【背景】「両親媒性複合体,その製造方法及びそれを含有する組成物」に関する出願(平成9年特許願第515568号)に係る発明が引用発明に基づいて進歩性なしとした拒絶審決(不服2007-2650)の取消訴訟。請求項1:反応温度が室温から80℃の範囲で,平均分子量が10000ダルトン以上の少なくとも1種の非変性の植物タンパク質...
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*Pharma/IP news

2011.01.20 「クレハと日医工 クレメジン特許侵害訴訟の和解成立」

クレハと日医工ファーマとが争っていたクレメジンの後発品に関する特許権侵害訴訟において、2011年1月20日付けで和解が成立しました。 クレハは、慢性腎不全用剤「クレメジン細粒」及び「クレメジンカプセル200」の後発品に関し、両医薬品の後発品として「キューカル細粒分包2 g」及び「キューカルカプセル286 mg」を製造・販売する日医工ファーマ(旧テイコクメディックス)に対して、クレハの保有する特許権...
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*Case2010

2010.11.01 「ジヤンセン v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10035

ガランタミン液剤の発明: 知財高裁平成22年(行ケ)10035 【背景】 「ガランタミン及び甘味剤を含む経口液剤」に関する出願(特願2001-532738、特表2003-512415)の拒絶審決(不服2006-25590)取消訴訟。 請求項1: 0.005~3%(w/v)の強力甘味料である甘味剤を含んで成り且つバルクの液体のキャリヤーが水性であることを特徴とする,ガランタミンもしくは製薬学的に許容...
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*Topics

2010年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

審決取消判決が多かった? ブログで取り上げました2010年医薬関連発明判決のうち、審決が取り消された判決は下記の通り。結構多かったのではないでしょうか? 2010.01.19 「バクスター v. アボット/セントラル硝子」 知財高裁平成20年(行ケ)10276: 「ルイス酸」抑制剤で「被覆」するセボフルランの貯蔵方法 2010.01.20 「三和酒類・大麦発酵研究所 v. 特許庁長官」 知財高裁平...
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*Case2010

2010.10.28 「ノース・キャロライナ・ステイト・ユニヴァーシティ v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10050

公知タンパク質をコードするDNAの進歩性: 知財高裁平成22年(行ケ)10050 【背景】 「バチルス・リチェニフォルミス(Bacillus Licheniformis)PWD-1 のケラチナーゼをコードしているDNA」に関する出願(平成8年特許願第500873号、WO95/33056、特表平10-500863)の拒絶審決(不服2006-10472)取消訴訟。 請求項1: 「配列番号1のDNA配列...
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*Case2010

2010.10.12 「ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア v. 特許庁長官」 知財高裁平成22年(行ケ)10029

細胞の入手可能性と引用発明適格性: 知財高裁平成22年(行ケ)10029 【背景】 「抗ガングリオシド抗体を産生するヒトのBリンパ芽腫細胞系」に関する出願(PCT/US94/1469、WO94/19457、特願平6-519027、特表平8-507209)の拒絶審決(不服2005-8566)取消訴訟。 請求項1: L612として同定され,アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American...
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*Case2010

2010.09.22 「バイエル v. 国」 知財高裁平成22年(行コ)10002

シプロキサン注特許の年金未納: 知財高裁平成22年(行コ)10002 【背景】 原告が「1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-キノリン-3-カルボン酸の注入溶液」に関する特許権(第1981005号; 公告番号:特公平7-14879; 公開番号: 特開昭62-99326)の第13年分の特許料の追納期間の経過後に特許料納付手続をしたところ、特許庁長官...
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*Case2010

2010.08.31 「レ ラボラトワール セルヴィエ v. 特許庁長官」知財高裁平成22年(行ケ)10001

医薬組成物の引用発明の認定: 知財高裁平成22年(行ケ)10001 【背景】 「固形の熱成形し得る放出制御医薬組成物」に関する出願(特願2000-193043)について、本願発明は周知技術を勘案し引用例Aの記載に基づいて進歩性なしとした拒絶審決(不服2005-21463)の取消を求めた訴訟。 請求項1(本願発明): 固形の放出制御医薬組成物であって,少なくとも1の活性成分,ならびに少量の第四級アン...
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*Case2010

2010.08.31 「X v. 和光純薬」 知財高裁平成22年(ネ)10010/平成22年(ネ)10027

ビリルビンの測定方法の職務発明対価請求事件: 知財高裁平成22年(ネ)10010/平成22年(ネ)10027 【背景】 被控訴人(被告:和光純薬)の従業員であった控訴人(原告:X)が、被告の特許(特許第2666632号)に係る「ビリルビンの測定方法」に関する発明が原告を発明者とする職務発明であり、その特許を受ける権利を被告に譲渡した旨主張し、被告に対して上記譲渡に係る相当の対価の支払を求めた訴訟。...
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*Pharma/IP news

パリエット(ラベプラゾールナトリウム)後発品初収載

2010年11月の薬価追補収載において、初めての後発品参入となったプロトンポンプ阻害剤ラベプラゾールナトリウム(Sodium Rabeprazole; 先発品はエーザイが製造販売するパリエット(Pariet)錠)。いわゆる「虫食い申請」のため、先発品で認められている「効能又は効果」の一部は承認されていません。 OrangebookにリストされているUS Patent No. 5045552を頼りに...
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*Case2010

2010.08.19 「メルク v. 日本薬品工業」 知財高裁平成21年(行ケ)10180

フォサマックの錠剤特許: 知財高裁平成21年(行ケ)10180 【背景】 原告(メルク)が有する「4―アミノ―1―ヒドロキシブチリデン―1,1-ビスホスホン酸又はその塩の製造方法及び前記酸の特定の塩」に関する特許(特許第1931325号)を無効とした審決(無効2008-800062号)に対して原告が取消しを求めた事案。 請求項6: 4-アミノ-1-ヒドロキシブチリデン-1,1-ビスホスホン酸モノナ...
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*Pharma/IP news

2010.10.20 「フロモックス(Flomox): 塩野義、沢井製薬と和解」

「フロモックス®(Flomox®)」(一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物(Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate))の後発品販売を開始した沢井製薬と塩野義との間で争われていた特許侵害訴訟は両社間で和解が成立することによって決着しました。和解内容は不明ですが、沢井製薬による後発品の製造販売は継続され、税関で保留となっている原薬の輸入差止申立は取下げられる...
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*Pharma/IP news

アンプラーグ製剤特許が成立

2010年8月23日付けで、抗血小板薬アンプラーグ(ANPLAG; 有効成分: サルポグレラート塩酸塩(Sarpogrelate Hydrochloride)の錠剤に関する、田辺三菱の日本特許第4567640号(特願2006-205560; 出願日2006年7月28日; 特開2007-56011)が設定登録されました。 この特許は「小型化塩酸サルポグレラート経口投与製剤」に関するものであり、後発品...
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*Pharma/IP news

アリセプト特許権存続期間延長登録 無効審決取消訴訟

エーザイの販売するアリセプトの特許権(特許2578475)に基づく下記存続期間延長登録に対して後発品メーカー(沢井製薬・シオノケミカル・大正薬品工業・大洋薬品工業・東和薬品・日医工・日本薬品工業・陽進堂)が無効審判を請求(2008年11月)していましたが、いずれも無効審判請求は成り立たないとされたため、2009年12月24日に知財高裁に出訴しているようです。 延長登録出願番号2007-700112...
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*Case2010

2010.07.15 「P&G v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10238

進歩性と追加実験結果の参酌: 知財高裁平成21年(行ケ)10238 【背景】 「日焼け止め剤組成物」に関する出願(特願2000-561967号)の拒絶審決取消訴訟。 出願人は、進歩性なしと判断した審決に対して、(1)審判請求理由補充書の実験結果を参酌することができないとした判断の誤り、(2)参酌しても顕著な効果がないとした判断の誤りがあると主張した。 請求項1: 「日焼け止め剤としての使用に好適な...
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*Pharma/IP news

2010.09.09 「第一三共 オルメサルタン米国特許侵害訴訟で勝訴」

第一三共とマイラン社とが争っていた高血圧症治療剤BenicarⓇ、Benicar HCTⓇ及びAZORⓇに関するANDA訴訟において、2010年9月9日、CAFCは、第一三共のオルメサルタンメドキソミル(olmesartan medoxomil)特許が有効であると認めた地裁判決を支持しました。 マイラン社は、「DuPont社の(1)'902特許及び(2)'069特許に記載されたangiotensi...
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*Pharma/IP news

2010.09.01 「武田薬品 合成研究部門で実験ノートを完全電子化」

2010年9月1日の富士通プレスリリースによると、武田薬品の合成研究部門において電子実験ノートシステムの運用が開始されたとのことです。 参考: 富士通press release: 2010.09.01 武田薬品工業様、国内最大規模の電子実験ノートシステムを導入 2008.02.15 「シオノギ製薬 電子実験ノートシステム稼動」
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*Case2010

2010.05.10 「アステラス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10170

リーチ・スルー・クレームの応用?: 知財高裁平成21年(行ケ)10170 【背景】 「坑血小板剤スクリーニング方法」に関する出願(特願2003-353705号)の拒絶審決取消訴訟。 争点は実施可能要件(特36条4項)を満たしているか否かであった。 請求項1(要約): 「ADP受容体P2TACアンタゴニスト等を検出する工程(A)(B)(C)」と「製剤化工程」を含む、抗血小板用医薬組成物の製造方法。 ...
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*Case2010

2010.03.31 「テバ v. 協和発酵キリン」 東京地裁平成19年(ワ)35324

プロダクト・バイ・プロセス クレームの技術的範囲とは?: 東京地裁平成19年(ワ)35324 【背景】 「プラバスタチンラクトン及びエピプラバスタチンを実質的に含まないプラバスタチンナトリウム、並びにそれを含む組成物」に関する特許権(特許第3737801号)を保有する原告(テバ社)が、被告(協和発酵キリン)製品(プラバスタチンNa塩錠10mg KH)の製造・販売行為は特許権を侵害するとして、被告製...
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*Case2010

2010.02.24 「アルカフロイ(脱退原告 バイエル) v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10399

フルダラ即開放性錠剤: 知財高裁平成21年(行ケ)10399 【背景】 「活性成分の即開放性を有する高純度配合物の経口フルダラ」に関する脱退原告がした出願(WO 2003/053418; 特表2005-519043号)の拒絶審決取消訴訟。 本願発明と引用例1発明とは、「活性成分フルダラ(fludara)10mgを含んで成る即開放性錠剤配合物」との点で一致していたが、本願発明では、5種の配合物質が特...
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*Pharma/IP news

ラタノプロスト(Latanoprost)後発品初収載

2010年5月の後発医薬品等薬価追補収載について、今回後発品が初めて収載されたもののうち、最も品目数で多かったのが緑内障治療薬ラタノプロスト(Latanoprost: 先発品はファイザーのキサラタン(Xalatan)点眼液)でした(22品目)。 ラタノプロストの化合物特許(特許第2721414号)は2009年9月6日に満了しましたが、ファイザーは、このキサラタン点眼液と併用されることの多いチモロー...
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*Pharma/IP news

2010.06.28 「アステラス VESIcare特許侵害訴訟でテバと和解」

2010年6月28日、アステラスは、テバと、米国で係争中の過活動膀胱治療剤「VESIcare®」(一般名: コハク酸ソリフェナシン、日本製品名「ベシケア®」)の物質特許(米国特許番号:6,017,927)に関する特許侵害訴訟について、同意判決により終結させる和解契約を締結しました。和解契約に基づき、テバは、アステラスが小児試験に基づく独占販売期間を取得しない場合、2018年10月に後発品を発売する...
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*Pharma/IP news

2010.06.29 「クレストールANDA訴訟地裁判決、アストラゼネカ・塩野義が勝訴」

クレストール(Crestor)(一般名:ロスバスタチンカルシウム(Rosuvastatin Calcium))の米国特許(RE 37,314)について特許権者である塩野義と導出先であるAstraZenecaが共同で後発品メーカー数社と争っていたANDA訴訟で、2010年6月29日、地裁は後発品メーカーの侵害であると判決しました。Orange Bookによれば、RE37,314特許存続期間は2016...
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*Case2010

2010.02.09 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10053

進歩性引例の「周知技術」として許容される用い方: 知財高裁平成21年(行ケ)10053 【背景】 「抗脂血及び抗肥満剤」に関する出願(特願平4-194472; 特開平05-339159)の拒絶審決取消訴訟。審決理由は進歩性無し。 請求項1: 抗脂血性の有効成分が,ストレプトコッカス・サリバリウスによって生成されるか,又は前記ストレプトコッカス・サリバリウスが産生する酵素によって生成されるレバンから...
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*Case2010

2010.03.30 「ナイアダイン v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10158

親油性LogP値の差が0.5~1.5の補助エステル: 知財高裁平成21年(行ケ)10158 【背景】 「局所微量栄養素送達システムおよびその用途」に関する出願(特願2001-575962; 特表2004-519413)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は記載要件(実施可能要件及びサポート要件等)違反であった。 請求項1(本願発明1): 栄養素をヒトに伝達するための組成物の製造方法であって,前記組成物は...
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*Case2010

2010.01.28 「エナーテック v. Y」 知財高裁平成21年(行ケ)10175

審査基準以上に補正できる範囲を許容?: 知財高裁平成21年(行ケ)10175 【背景】 特許権者である原告が保有する「高断熱・高気密住宅における深夜電力利用蓄熱式床下暖房システム」に関する特許(第3552217号)の無効審決取消訴訟。 審決では、「高断熱・高気密住宅」との構成を「熱損失係数が1.0~2.5kcal/m ・h・℃の高断熱・高気密住宅」との構成とした補正は、新規事項の追加であると判断す...
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*Pharma/IP news

「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準の改訂について

2010年6月1日、特許庁は、「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準を改訂しました。審査基準専門委員会において結論されたように、今回の審査基準改訂により現行の審査基準に基づく審査実務は変更されません。改訂審査基準は、2010年6月1日以降の審査に適用されます。 東薬工知的財産研究会特許部会など計6件のパブリックコメントが寄せられました。 2010.06.01 特許庁: 「明...
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*Case2010

2010.03.24 「バイエル v. 国」 東京地裁平成21年(行ウ)517

シプロキサン注特許の年金未納: 東京地裁平成21年(行ウ)517 【背景】 原告が「1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-キノリン-3-カルボン酸の注入溶液」に関する特許権(第1981005号; 公告番号:特公平7-14879; 公開番号: 特開昭62-99326)の第13年分の特許料の追納期間の経過後に特許料納付手続をしたところ、特許庁長官が手...
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*Case2010

2010.03.17 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10207

喘息治療薬吸入器: 知財高裁平成21年(行ケ)10207 【背景】 「呼子付喘息治療薬吸入器」に関する出願(特願2003-121760; 特開2004-195191)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は、本願発明は引用発明1に引用発明2及び周知技術を適用することにより当業者が容易に発明をすることができたものである、としたものである。 本件補正発明: 微細粉末状薬剤が分包されたロタディスクを穴を覆うよう...
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*Case2010

2010.04.15 「塩野義製薬 v. 伊藤忠ケミカル/沢井製薬」 大阪地裁平成21年(ワ)2208・平成21年(ワ)12412

フロモックス結晶特許の侵害訴訟: 大阪地裁平成21年(ワ)2208・平成21年(ワ)12412 【背景】 塩野義が保有する「フロモックス(Flomox)」(一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物)の結晶に関する特許権(特許2960790号)侵害差止請求事件。 特許請求の範囲には、X線回折測定の結果現れた30のピークの回折角と強度が示されていたが、実はそのうち2つのピークは結晶自体のものではなく、...
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*Case2010

2010.02.02 「QLT/ノバルティス v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10384

治療行為を反復すること: 知財高裁平成20年(行ケ)10384 【背景】 「眼の光力学的治療による視力の改善」に関する出願の拒絶審決取消訴訟。審決理由は進歩性無し。 請求項1: 人の視力を改善するための反復ホトダイナミックセラピーに使用される組成物であって,薬理学的に容認可能な賦形剤と光活性化合物を含有し,前記光活性化合物が,グリーンポルフィリン,ヘマトポルフィリン誘導体,クロリン,フロリン又はプ...
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*Pharma/IP news

アクトス・アクトプラスメットの米国における特許侵害訴訟和解状況

現時点の和解状況によれば、米国におけるアクトス後発品およびアクトプラスメット後発品の参入時期は、それぞれ2012年8月17日および2012年12月14日と予想されます。 参考: 武田薬品ニュースリリース: 2010.04.28 米国における糖尿病治療剤アクトスおよびアクトプラスメット後発品に対する特許侵害訴訟と当社の2011年3月期連結業績見通しおよび10-12中期計画について
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*Pharma/IP news

2010.04.22 「湧永製薬 v. 大日本住友」 ライセンス契約の解除に伴う訴訟

湧永製薬と大日本住友製薬との間で争っていたニューキノロン化合物のライセンス契約の解除に伴う訴訟について、湧永製薬が最高裁に上告していましたが、2010年4月22日付けで上告棄却の決定があったとのことです。これにより、大阪高等裁判所の判決(大日本住友製薬勝訴)が確定しました。 参考: 2010.04.26 大日本住友製薬プレスリリース: 訴訟についての最高裁判所の決定に関するお知らせ 2009.03...
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*Pharma/IP news

2010.04.15 「フロモックス(Flomox): 大阪地裁、塩野義の請求棄却」

「フロモックス®(Flomox®)」(一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物(Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate))の後発品販売を開始した沢井製薬と塩野義との間で争われている特許侵害訴訟で、大阪地裁は、塩野義の請求を棄却しました。塩野義が保有する「フロモックス®」の結晶特許(特許番号:2960790号)の存続期間満了日は2011年3月25日。 沢井製薬...
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*Case2010

2010.01.28 「ベーリンガー インゲルハイム v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10033

医薬用途発明のサポート要件(特36条6項1号)とは?: 知財高裁平成21年(行ケ)10033 【背景】 「性的障害の治療におけるフリバンセリンの使用」に関する出願(特願2003-537639; 特表2005-506370)の拒絶審決取消訴訟。審決は、特許明細書には、フリバンセリン類の性欲障害治療用薬剤としての「有用性を裏付ける薬理データ又はそれと同視すべき程度」の記載がされていないことのみを理由と...
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*Case2010

2010.01.27 「三笠製薬 v. 久光製薬」 知財高裁平成21年(行ケ)10209

貼り薬の意匠: 知財高裁平成21年(行ケ)10209 【背景】 意匠に係る物品を「貼り薬」とする被告(久光)の意匠登録第1322072号について、原告(三笠)が無効審判請求をしたところ請求不成立の審決をしたことから、原告がその取消しを求めた事案。 原告は、引用意匠(原告が意匠権者である意匠登録第1189179号)との類比判断の誤り(取消事由1)及び創作容易性判断の誤り(取消事由2)を主張した。 本...
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*Pharma/IP news

「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準改訂案に対する意見募集

特許庁は、「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準の改訂案に対するパブリックコメントを募集すると発表しました(こちら)。2008.05.30 「タムラ化研 v. 太陽インキ製造」 知財高裁平成18年(行ケ)10563の判決において、補正が許される範囲について一般的な定義が示され、その後の知財高裁の判決でも一貫してその定義が引用され判示がなされていることを受けたものです。締め切...
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*Case2010

2010.01.20 「三和酒類・大麦発酵研究所 v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10134

疾病への効果に関する医薬用途発明のサポート要件を満たすには?: 知財高裁平成21年(行ケ)10134 【背景】 「抗酸化作用を有する組成物からなる抗酸化剤」に関する発明(特願2003-27902; 特開2004-238453)について、新請求項の補正は新規事項を追加するものであり、また、明細書のサポート要件違反等により独立特許要件を欠くとしてこれを却下し、その結果進歩性なしとした拒絶審決に対する審...
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*Case2010

2010.01.19 「バクスター v. アボット/セントラル硝子」 知財高裁平成20年(行ケ)10276

「ルイス酸」抑制剤で「被覆」するセボフルランの貯蔵方法: 知財高裁平成20年(行ケ)10276 【背景】 「フルオロエーテル組成物及び,ルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」に関する被告ら(アボット及びセントラル硝子)が共有する特許(特許第3664648号)について、原告(バクスター)が、 無効2006-80264号事件(「第1審判請求事件」)においては、本件発明が特36条4項、同条6項...
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*Case2009

2009.11.19 「日本新薬 v. Y」 知財高裁平成20年(行ケ)10255

スクリュー軸上にパドル: 知財高裁平成20年(行ケ)10255【背景】「固体分散体の製造方法」に関する原告(日本新薬)特許(特許第2527107号)についての無効審決(無効2007-800016号)に対する審決取消訴訟。理由は進歩性違反。請求項1:高分子担体中に薬物が溶解又は分散している固体分散体を製造するにあたって,スクリュー軸上にパドルを有する2軸型エクストルーダーを用いることを特徴とする当該...
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*Case2010

2010.02.19 EPO拡大審判部審決 G2/08 (dosage regime)

投与方法(dosage regimen)にだけ特徴があるクレームの特許性について、EPO拡大審判部(Enlarged Board of Appeal)が審理していましたが、2010年2月19日に審決が公表されました(G02/08)。審判部はSwiss-type claimの意義にも言及しています。 問題となったのはAbbottの下記Swiss-type claim(一部省略)で、下線部(dosag...
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*Pharma/IP news

慢性腎不全用剤「クレメジン」の後発品に関する特許権侵害訴訟

クレハの「クレメジン」に関する特許権は無効であるとの日医工及びマイラン製薬の上告・上告受理申立てを最高裁は退けました。 クレハ press release: 2010.01.19 慢性腎不全用剤「クレメジン」の後発品(「メルクメジン」、「球形吸着炭『マイラン』」及び「キューカル」)に関する特許権侵害訴訟について(続報) 関連記事: 2009.03.31 「マイラン製薬 v. クレハ」 知財高裁平成...
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*Case2009

2009.09.30 「大塚製薬 v. 大正薬品」 知財高裁平成20年(行ケ)10366

レバミピドの用途特許: 知財高裁平成20年(行ケ)10366 【背景】 大塚製薬が有する「胃炎治療剤」に関する特許(第2812998号)の無効審決(無効2007-800196号)取消訴訟。 争点は進歩性。 引用発明との相違点は、本件特許発明が「胆汁酸の胃内への逆流に起因する胃炎」の治療剤であるのに対し、引用発明は「胃潰瘍」治療剤である点だった。 請求項1: 2-(4-クロルベンゾイルアミノ)-3-...
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*Pharma/IP news

2010.01.07 「Wyeth et al. v. Kappos」 CAFC Docket No. 2009-1120

PTA(patent term adjustment)の算定解釈を巡る争い: CAFC Docket No. 2009-1120 CAFCはWyethの主張を支持した地裁判決(2008.09.30 「Wyeth et al. v. Dudas」 Civil Action No. 07-1492 (D.D.C. 2008))に同意しました。今までのUSPTOによるPTAの算定解釈が誤っていたというこ...
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*Topics

2009年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

どうなる日本の特許権存続期間延長登録制度? 「長期徐放型マイクロカプセル」事件(2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10459)等の武田薬品が提起した下記審決取消訴訟は、特許権存続期間延長登録出願の審査実務だけでなく、延長された特許権の効力の範囲についても大きな疑問を投げかけるものでしたが、将来必ず起こるだろう先発メーカーとジェネリックメーカーとの間に顕...
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*Case2009

2009.12.03 「イミュネックス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10092

エンブレル(エタネルセプト)の特許権存続期間延長: 知財高裁平成21年(行ケ)10092 【背景】 関節リウマチを用途とするエンブレル(Enbrel、一般名: エタネルセプト(Etanercept)、完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤: ヒトIgG1のFc領域と分子量75kDaのヒト腫瘍壊死因子II型受容体(TNFR-II)の細胞外ドメインのサブユニット二量体からなる糖蛋白質)の医薬品...
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*Case2009

2009.10.28 「ノボゲン v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10377

副作用の懸念と阻害要因: 知財高裁平成20年(行ケ)10377 【背景】 「フィト-エストロゲン、類似体の健康補助剤製造のための使用方法」に関する出願の拒絶審決取消訴訟。 審決は、「本願発明は文献A8〔甲4〕に記載された発明(引用発明)に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである」と判断した。 請求項1: ゲニステイン,ダイドゼイン,ビオカニンA,ホルモノネチン及びこれらのグリコシドか...
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