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*Case2014

2014.08.07 「セルジーン v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10170

異性体の進歩性、一行記載の用途の進歩性: 知財高裁平成25年(行ケ)10170 【背景】 「(+)-2-[1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-メチルスルホニルエチル]-4-アセチルアミノイソインドリン-1,3-ジオン,その使用方法及び組成物」に関する特許出願(特願2003-577877; 特表2005-525386)の拒絶審決取消訴訟。引用発明の化合物の(+)異性体を選択して、それを乾...
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*Case2014

2014.07.30 「X v. アルコン リサーチ, 協和発酵キリン」 知財高裁平成25年(行ケ)10058

「ヒト結膜肥満細胞安定化剤」の進歩性: 知財高裁平成25年(行ケ)10058 【背景】 「アレルギー性眼疾患を処置するためのドキセピン誘導体を含有する局所的眼科用処方物」に関する特許第3068858号について原告(X)がした無効審判請求(無効2011-800018)を不成立とした審決の取消訴訟。主な争点は進歩性であり、下記クレームの「ヒト結膜肥満細胞安定化剤」という発明特定事項が甲1及び甲4から動...
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*Case2014

2014.07.30 「エフ.ホフマン-ラ ロシュ v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10208

化合物の製造方法の進歩性: 知財高裁平成25年(行ケ)10208 【背景】 「炭酸ジメチルを用いたインドール化合物のメチル化」に関する特許出願(特願2007-129662; 特開2007-254487)の拒絶審決(不服2011-22536)取消訴訟。争点は進歩性の有無。 請求項1(本願発明): 一般式(I): で表わされるメチル化されたインドール化合物の製造方法であって, 炭酸カリウム(K2CO3...
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*Case2014

2014.07.16 「エイワイファーマ(脱退前原告 味の素) v. 大塚製薬工場」 知財高裁平成25年(行ケ)10089

ダブルバッグ方式のビタミンB1入り経静脈用栄養輸液製剤: 知財高裁平成25年(行ケ)10089 【背景】 味の素が保有していた「2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤」に関する特許4120018(後にエイワイファーマに承継)について、被告(大塚製薬工場)がした特許無効審判請求を一部成立とした審決(無効2011-800164号)の取消訴訟である。争点は,進歩性判断の当否。 2011.02.01 「大塚...
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*Pharma/IP news

「シロドシン」(製品名:ユリーフ®錠)に係る物質特許

キッセイ薬品が創製した前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「シロドシン」(製品名:ユリーフ®錠)に係る物質特許について、公益社団法人発明協会が主催する「平成26年度全国発明表彰」において、発明賞を受賞したというお知らせ。 受賞テーマ:尿道選択的新規排尿障害改善薬シロドシンの発明 対象特許 :特許第2944402号 参考: 2014.07.09 キッセイ薬品press release: 排尿障害改善薬「...
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*Pharma/IP news

沢井製薬の実用新案登録 「切り離し両面カード付き製品包装箱」

2014年6月20日の沢井製薬のプレスリリースによれば、同社は実用新案登録された「切り離し両面シート」を製品化した。 2014年6月20日 沢井製薬press release: 沢井製薬 ジェネリック医薬品 6成分 11品目を新発売 ~実用新案登録された「切り離し両面カード」を初めて製品化~ IPDLで検索したところ、その実用新案登録は下記のとおり。 【登録番号】実用新案登録第3189942号 【...
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*Pharma/IP news

2014.06.16 「沢井製薬 米国でリバロ後発品申請」

2014年6月16日付けの沢井製薬のpress releaseによれば、沢井製薬は、子会社Sawai USA, Inc.を通じて、FDAに対し、LIVALO®の後発品「Pitavastatin Tablets, 1 mg, 2 mg and 4 mg」について、ANDAを提出したとのことです。 参考: Orangebook: pitavastatin 2014.06.16 沢井製薬press re...
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*Case2014

2014.05.30 「帝人 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10399

特許権の存続期間延長登録が認められなった事例(リノコートパウダースプレー鼻用のノズル(カウンター付)): 知財高裁平成24年(行ケ)10399 【背景】 「粉末薬剤多回投与器」に関する特許権(特許第3960916号)の存続期間延長登録出願(特願2010-700060)の拒絶審決(不服2010-28132)取消訴訟。 本件処分(販売名: リノコートパウダースプレー鼻用25μg)は、粉末薬剤としての成...
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*Case2014

2014.05.30 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁(大合議) 平成25年(行ケ)10195, 10196, 10197, 10198

特許権存続期間延長登録出願の登録要件について知財高裁大合議判決: 平成25年(行ケ)10195, 10196, 10197, 10198 【背景】 原告(ジェネンテック)は、アバスチン点滴静注用400mg/16mL及び100mg/4mL(一般名: ベバシズマブ(遺伝子組換え))について、用法及び用量に関する事項を追加することを主な変更内容とする製造販売承認事項一部変更承認(本件処分)を受け、本件医...
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*Case2014

2014.03.07 「レクサン v. 国」 東京地裁平成24年(行ウ)591

補正ミスに気付かず特許査定に。特許査定を取り消せるのか?: 東京地裁平成24年(行ウ)591 【背景】 「1-[(6,7-置換-アルコキシキノキサリニル)アミノカルボニル]-4-(ヘテロ)アリールピペラジン誘導体」に関する特願2007-542886(WO2006/054830; 特表2008-520653)について、出願人(原告)は、誤った内容を記載した手続補正書を提出したまま特許査定となったこと...
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*Pharma/IP news

サノフィ アレグラ特許侵害訴訟でエルメッドエーザイ及び小林化工と和解

エルメッドエーザイ及び小林化工のプレスリリースによれば、両社が製造販売承認を取得したアレグラ®錠(有効成分: フェキソフェナジン塩酸塩)の後発品に関して、サノフィより、アレグラ®錠の2件の用途特許(第3041954号及び第3037697号)に基づく専用実施権侵害差止請求訴訟が東京地裁に提起されていましたが、サノフィより和解の提案があり、本件訴訟の和解が成立したとのことです。 アレグラ®錠の後発品は...
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*Pharma/IP news

ファスジル: Actelion社の不法な開発中止 旭化成ファーマの損害賠償請求訴訟終結へ

CoTherix社にライセンスしたRho-kinase阻害剤「ファスジル(fasudil)」の開発を、CoTherix社を買収したActelion社が不法に止めさせたことを理由として、旭化成ファーマがActelion社に対して損害賠償を求めていた米国訴訟において、カルフォルニア州最高裁判所はActelion社の上告受理申立を却下した。 参考: 2014.03.13 旭化成press release...
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*Pharma/IP news

2014.03.05 「興和 リバロ後発品 特許権侵害訴訟を提起(第4報)」

2014年3月5日付けの興和及び日産化学のpress release(高コレステロール血症治療剤「リバロ」後発品に対する特許権侵害訴訟の提起について(第4報))によれば、日産化学は、リバロ後発品製造販売会社である沢井製薬に対し、同社が保有する当該有効成分の結晶形についての特許権侵害行為の差止訴訟を、3月4日付で東京地裁に提起したとのことです。参考:2014.02.14 「興和 リバロ後発品 特許権...
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*Pharma/IP news

医薬品販売名の由来

日本売上げ上位の医療用医薬品販売名の由来は下記のとおり(各製品のインタビューフォームより)。個人的には、クラビットの意味、響き、シンプルさが好み。 医薬品販売名は、商標登録を済ませておくことだけでなく、既存の医薬品との製品取り違え防止の観点からの既存医薬品の名称類似性を評価したものでなければならない(医薬品類似名称検索システム)。 ディオバン ディオバンは AT1 選択性が高いことから受容体に対し...
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*Pharma/IP news

オキサリプラチンに関する特許権について

ヤクルト本社及びデビオファーム社は、オキサリプラチンに関する特許権について、2014年2月14日付で下記謹告を掲載した。 2014.02.14 【謹告】オキサリプラチンに関する特許権について オキサリプラチン(oxaliplatin)は白金錯体系抗悪性腫瘍剤。本剤はデビオファーム社(スイス)がライセンスを保有しており、欧米における開発・販売権はSanofi社が保有している(商品名: ELOXATI...
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*Pharma/IP news

アバスチン®(有効成分 ベバシズマブ) 特許権の期間延長の拒絶審決取消請求事件 知財高裁 大合議事件に指定

2014年2月14日、アバスチン(Avastin)®(有効成分: ベバシズマブ)の特許権存続期間延長登録出願の拒絶審決取消請求事件(平成25年(行ケ)10195号、平成25年(行ケ)10196号、平成25年(行ケ)10197号及び平成25年(行ケ)10198号)を、知財高裁は大合議事件として取り扱うこととしました。 知財高裁website: 2014.02.14 新しい大合議事件の指定について 【...
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*Pharma/IP news

2014.02.14 「興和 リバロ後発品 特許権侵害訴訟を提起(第3報)」

2014年2月14日付けの興和及び日産化学のpress release(高コレステロール血症治療剤「リバロ」後発品に対する特許権侵害訴訟の提起について(第 3 報))によれば、日産化学は、リバロ後発品製造販売会社である陽進堂、日新製薬、日本ケミファに対し、同社が保有する当該有効成分の結晶形についての特許権侵害行為の差止訴訟を、2月13日付で東京地裁に提起したとのことです。参考:2014.01.15...
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*Pharma/IP news

エビリファイ(Abilify)®のパテントクリフ

エビリファイ(Abilify®)の有効成分であるアリピプラゾール(aripiprazole)は大塚製薬により合成された抗精神病薬。日本では「統合失調症」の効能・効果で2006年1月にエビリファイ錠の製造販売承認を取得した。2012年度の世界での売上は 4,385億円(そのうち米国は3,361億円)となっており、大塚ホールディングス株式会社の連結売上高の36%を占める。もし、エビリファイの後発品が承...
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*Pharma/IP news

2014.01.15 「興和 リバロ後発品 特許権・商標権侵害訴訟を提起」

興和は、同社が保有する商標に基づき、当該商標権の侵害のおそれのある高コレステロール血症治療剤「リバロ」(一般名:ピタバスタチンカルシウム)の後発品製造販売会社に対し、商標権侵害行為の差し止めを求める訴訟を、日産化学は、相模化成工業、日医工、寿製薬に対し、同社が保有する当該有効成分の結晶形についての特許権侵害行為の差し止めを求める訴訟を、1月15日付で東京地裁に提起しました。 今回は、2013年12...
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*Pharma/IP news

オルメサルタン(Olmesartan)のパテントクリフ

第一三共バリューレポート2013によれば、第3期中期経営計画の経営課題は、「オルメサルタンのパテントクリフを越え、持続的成長を実現する」ために、抗血小板剤プラスグレル・抗凝固剤エドキサバンにいかにスムーズにつないでいくか、ということである。オルメサルタンのマーケティング/セールスのグローバル戦略として、欧米市場では、配合剤へのシフトを中心としたライフサイクルマネジメントを展開する。特に欧州では、よ...
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*Pharma/IP news

2013.12.25 「塩野義 AstraZeneca Crestorのロイヤリティーの枠組みの契約変更へ」

塩野義(Shionogi)は、2013年12月25日の取締役会で、AstraZenecaから塩野義に支払われている高コレステロール血症治療薬Crestor®のロイヤリティーの枠組みを2014年1月1日から変更するための契約を両社間で締結すること等について決議した。新たな枠組みに関する契約の締結後、ロイヤリティーの料率と受取期間は下記のとおり変更される。 (i) 2014年から2016年までのロイヤ...
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*Topics

2013年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。

組み合わせてなる医薬に関する特許権の効力 2013年、最もホットだった"特許的"ニュースのひとつは、武田薬品と後発メーカーが争ったピオグリタゾンの併用特許の侵害事件ではないでしょうか? 今年初めに、東京地裁判決がありましたが、それに先駆けて昨年9月の大阪地裁判決では、「複数の医薬を単に併用(使用)することを内容(技術的範囲)とする発明は,「物の発明」ではなく,「方法の発明」そのものであるといわざる...
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*Case2013

2013.12.19 「アンティキャンサー v. 大鵬薬品」 知財高裁平成24年(ネ)10054

リサーチツール特許に関する争い: 知財高裁平成24年(ネ)10054 【背景】 「ヒト疾患に対するモデル動物」に関する特許権(第2664261号)を有していた原告(アンティキャンサー)が、被告(大鵬薬品)に対し、 ①浜松医大勤務医師らが被告の委託を受けて新規抗がん剤(TSU68)の評価実験に使用した実験用モデル動物(本訴マウス)が、原告の特許発明の技術的範囲に属するものである ②被告が上記医師らに...
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*Pharma/IP news

2013.12.25 「興和 リバロ後発品 特許侵害訴訟を提起」

興和および日産化学は、2013年8月15日付で高コレステロール血症治療剤「リバロ」後発品の製造販売承認を取得し、販売を開始もしくは販売開始を表明している7社(ダイト株式会社、持田製薬、小林化工、Meiji Seika ファルマ、東和薬品、鶴原製薬、科研製薬)に対し、日産化学が保有する当該有効成分の結晶形についての特許権に基づき、12月25日付で東京地裁に特許権侵害行為の差し止めを求める訴訟を提起し...
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*Case2013

2013.11.21 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10114

気血水理論に基づいて開発された栄養剤: 知財高裁平成25年(行ケ)10114 【背景】 「栄養剤,消化器剤」に関する特許出願(特願2002-293904; 特開2004-123671)の拒絶審決(不服2009-14411)取消訴訟。判断された争点は進歩性。 請求項1: A.シムノールまたはシムノール硫酸エステル B.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体 C.クルクミン のA,BおよびCの成...
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*Case2013

2013.11.27 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10027

育毛剤の予測し得ない効果?: 知財高裁平成25年(行ケ)10027 【背景】 「皮膚用剤」に関する特許出願(特願2002-303878; 特開2004-182600)の拒絶審決(不服2009-14415)取消訴訟。争点は進歩性。 請求項1: A.シムノールまたはシムノール硫酸エステル B.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体 C.クルクミン のA,BおよびCの成分を含むことを特徴とする皮膚...
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*Case2013

2013.11.27 「ドリッテ v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10018

アミジン基を有する化合物のプロドラッグ化: 知財高裁平成25年(行ケ)10018 【背景】 「薬剤中におけるアミジン基を有する活性物質の生物学的利用率の向上」に関する特許出願(特願2009-519786、特表2009-544588)の拒絶審決(不服2010-11032)取消訴訟。 争点は新規性(法29条1項3号)。 請求項1: 少なくとも1種の活性アミジン基を有する薬物の生物学的利用率を向上させる...
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*Case2013

2013.10.30 「シーエスエル v. ノボ・ノルデイスク」 知財高裁平成24年(行ケ)10443

最終比率と最終濃度: 知財高裁平成24年(行ケ)10443【背景】原告ら(シーエスエルおよびモナシュユニバーシティ)が有する「安定化された成長ホルモン処方物およびその製造方法」に関する特許(第4255515号)を無効とした審決(無効2011-800051)の取消訴訟。争点は新規性。引例との対比において下記請求項の「最終濃度」の意義が問題となった。請求項1:成長ホルモンと,緩衝剤と,安定化有効量の少...
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*Case2013

2013.10.24 「ワーナー-ランバート v. サンド」 東京地裁平成24年(ワ)5743(甲事件), 19120(乙事件)

アトルバスタチンの結晶形に関する特許権侵害訴訟: 東京地裁平成24年(ワ)5743(甲事件), 19120(乙事件) 【背景】 本件は,特許権1(特許3296564)(甲事件)及び特許権2(特許4790194)(乙事件)を有する原告(ワーナー-ランバート)が,被告(サンド)が輸入,製造及び販売する被告各製品が上記各特許権を侵害している旨主張して,被告に対し,特許法100条1項に基づき,被告製品の製...
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*Case2013

2013.10.16 「沢井製薬 v. 第一三共」 知財高裁平成24年(行ケ)10419

米国カルベジロール試験の信憑性と顕著な効果: 知財高裁平成24年(行ケ)10419 【背景】 被告(第一三共)が有する「うっ血性心不全の治療へのカルバゾール化合物の利用」に関する特許(3546058)に対して原告(沢井製薬)がした無効審判請求を不成立とした審決(無効2007-800192)の取消訴訟。 請求項1: 利尿薬,アンギオテンシン変換酵素阻害剤および/またはジゴキシンでのバックグランド療法...
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*Case2013

2013.10.10 「ECI v. 特許庁長官」 知財高裁平成25年(行ケ)10014

進歩性判断に後出し実験データが参酌されなかった一事例: 知財高裁平成25年(行ケ)10014 【背景】 「eMIPを有効成分とするガン治療剤」に関する特許出願(特願2007-500440)の拒絶審決(不服2010-8649)取消訴訟。争点は明確性(法36条6項2号)と進歩性(法29条2項)。 請求項1(本願発明1): 放射線照射によりガン局所に炎症を生起させた状態でeMIP を投与することを特徴と...
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*Case2013

2013.10.03 「壽製薬 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10415

併用発明の相乗効果と顕著な効果: 知財高裁平成24年(行ケ)10415 【背景】 「血清コレステロール低下剤或はアテローム性硬化症の予防又は治療剤」に関する特許出願(特願2003-185171号; 特開2005-015434)の拒絶審決(不服2010-8202)取消訴訟。特許庁は、引用例1と引用例2に記載された発明に基づいて進歩性なしと審決した。 請求項1(本件補正発明): 下記化学式(56)で表...
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*Case2013

2013.09.30 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10309

ゾレア(Xolair)皮下注用(オマリズマブ(Omalizumab))特許権の存続期間の延長登録出願: 知財高裁平成24年(行ケ)10309 【背景】 原告は,「特定Fcεレセプターのための免疫グロブリン変異体」に関する特許権の特許権者であるが,本件特許の請求項15に係る発明の実施に医薬品製造販売承認に係る処分(本件処分)を受けることが必要であったとして,5年の特許権存続期間の延長登録を求めて,特...
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*Case2013

2013.09.30 「ジェネンテック v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10268

ゾレア(Xolair)皮下注用(オマリズマブ(Omalizumab))特許の誤記の訂正: 知財高裁平成24年(行ケ)10268 【背景】 「特定Fcεレセプターのための免疫グロブリン変異体」に関する特許(第3457962号)の訂正審判(訂正2011-390107号)についての審決(訂正不成立)取消訴訟。 請求項15: 配列番号8および9にそれぞれ示すヒト化マウス抗体humae11 1型のFab H...
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*Case2013

2013.09.18 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10295

特許権存続期間延長登録出願に係る出張と信義則: 知財高裁平成24年(行ケ)10295【背景】原告が有する特許権(3677156号)の存続期間延長登録出願(2005-700093号)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は、本件処分の対象となった医薬品「パシーフカプセル30mg(一般名称:塩酸モルヒネ)」(本件対象医薬)は,本件特許発明の技術的範囲に属するものであると認めることができないから、本件出願に係る...
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*Case2013

2013.08.22 「フュアエスツェー v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10348

化合物出願の新規性: 知財高裁平成24年(行ケ)10348 【背景】 「抗炎症剤,免疫調製剤及び増殖防止剤としての新規化合物」に関する特許出願(特願2003-512197、特表2004-536122)の拒絶審決取消訴訟。争点は本願化合物発明の新規性。 【要旨】 原告は、引用例の記載はその文言どおりに解釈するのが妥当であり、誤記であると断じることはできないと主張したが、裁判所は、引用例記載の構造式中...
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*Case2013

2013.08.09 「デュポン ニュートリション バイオサイエンシズ エイピーエス v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10350

ポリデキストロースの用途発明の表現上の相違と実質的な相違: 知財高裁平成24年(行ケ)10350 【背景】 「満腹化剤としてのバルク剤」に関する特許出願(特願2002-578889、特表2005-508845)の拒絶審決(不服2010-18740)取消訴訟。争点は新規性。 本件補正前の請求項1: 哺乳動物の食欲抑制のための組成物であって,食物摂取抑制有効量のポリデキストロースを含む組成物。 本件補...
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*Pharma/IP news

2013.11.11 特許庁 延長登録出願に係る閲覧等の運用の見直し

特許庁は、営業秘密の保護の重要性が高まっていることにかんがみ、特許法第67条の2第2項に規定する資料(延長の理由を記載した資料)につき、特許法186条1項に基づき閲覧等の請求があったときは、当該資料の中に営業秘密が記載されている旨の延長登録出願人からの申出を要件として、閲覧等の制限を行う運用を2009年9月1日より開始しているが運用の見直しの概要の一部を明確にする修正を行った。 2013年11月1...
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*Case2013

2013.07.24 「遼東化学 v. 宇部興産・田辺三菱」 知財高裁平成24年(行ケ)10207

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10207 被告らが保有する「光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法」に関する特許(第4704362号)について、原告がした無効審判を請求不成立とした審決(無効2011-800097号)に対する取消訴訟。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性が争点。 原審参照: 2012.04.23 「遼東...
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*Case2013

2013.07.24 「遼東化学 v. 宇部興産・田辺三菱」 知財高裁平成24年(行ケ)10206

公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10206 【背景】 被告らが保有する「光学活性ピペリジン誘導体の酸付加塩及びその製法」に関する特許(第4562229号)について、原告がした無効審判を請求不成立とした審決(無効2011-800097号)に対する取消訴訟。公知ラセミ体を構成する一方の光学異性体の新規性・進歩性が争点。 原審参照: 2012.04.2...
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*Case2013

2013.07.11 「田辺三菱・宇部興産 v. 遼東化学」 知財高裁平成24年(行ケ)10297

ベポタスチン製剤(タリオン錠)発明の進歩性: 知財高裁平成24年(行ケ)10297 【背景】 田辺三菱・宇部興産(原告ら)が保有する「経口投与製剤」に関する特許(3909998号)に対する遼東化学(被告)の特許無効審判の請求において、特許庁が特許を無効とした審決(無効2011-800177号)に対して、原告が審決の取消しを求めた事案。争点は進歩性。 請求項1(本件発明1): ベポタスチンのベンゼン...
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*Case2013

2013.04.11 「X v. 花王」 知財高裁平成24年(行ケ)10299

実施可能要件・サポート要件を満たす明細書記載とは: 知財高裁平成24年(行ケ)10299 【背景】 被告(花王)の「液体調味料の製造方法」に関する特許(第4767719)に対する原告(X)の無効審判の請求(無効2011-800233)について、特許庁が同請求は成り立たないとした審決には、訂正要件の認定の誤り(取消事由1)、実施可能要件に係る認定判断の誤り(取消事由2)及びサポート要件に係る認定判断...
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*Case2013

2013.04.18 「三菱化学 v. Y」 知財高裁平成24年(ネ)10028, 10045

アンプラーグ関連職務発明対価請求事件、消滅時効の進行の中断: 知財高裁平成24年(ネ)10028, 10045 【背景】 原審参照: 2012.02.17 「X v. 三菱化学」 東京地裁平成21年(ワ)17204 【要旨】 主 文 1 本件控訴に基づき,原判決を次のとおり変更する。 (1) 控訴人は,被控訴人に対し,5900万円及びこれに対する平成19年2月2日から支払済みまで年5分の割合による...
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*Case2013

2013.04.11 「セルジーン v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10124

レナリドミドとデキサメタゾンの組合せ医薬: 知財高裁平成24年(行ケ)10124 【背景】 「癌および他の疾患を治療および管理するための免疫調節性化合物を用いた方法および組成物」に関する特許出願(特願2004-505051、特表2005-530784、WO2003/097052)の拒絶審決(不服2009-7935号)取消訴訟。 争点は進歩性。 本件補正発明: 治療上有効な量の化合物3-(4-アミノ...
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*Case2013

2013.03.27 「大長企画 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10284

引用発明の1成分にことさら着目することの動機づけ: 知財高裁平成24年(行ケ)10284 【背景】 「強筋肉剤,抗炎症剤」に関する特許出願(特願2002-303877、特開2004-182599)の拒絶審決取消訴訟。争点は進歩性。 請求項1: A.シムノールまたはシムノール硫酸エステル B.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体 C.クルクミン のA,BおよびCの成分を含むことを特徴とする強...
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*Pharma/IP news

「セイロガン糖衣Aと正露丸糖衣S」 大阪高裁 大幸薬品の控訴棄却

2013年9月26日、大幸薬品のプレスリリースによれば、同社がキョクトウ株式会社に対して大阪高裁に控訴していた不正競争行為差止等請求訴訟に関して、控訴を棄却する旨の判決が下されたとのことです。 参考: 2013.09.26 「大幸薬品 v. キョクトウ」 大阪高裁平成24年(ネ)2928 2012.09.20 「大幸薬品 v. キョクトウ」 大阪地裁平成23年(ワ)12566 大幸薬品press ...
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*Case2013

2013.03.25 「本州化学工業 v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10245

製造方法の進歩性判断: 知財高裁平成24年(行ケ)10245【背景】「1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンの製造方法」に関する特許出願(特願2002-526737, WO02/22536)の拒絶審決(不服2009-22810)取消訴訟。争点は進歩性。請求項1: (a)フェノールと3,3,5-トリメチルシクロヘキサノンとを,酸触媒の存在下に,1,1-ビス(4-...
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*Case2013

2013.03.27 「ジェリジーン メディカル v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10354

非外傷性の皮膚の陥没: 知財高裁平成24年(行ケ)10354 【背景】 「老齢関連の軟組織の欠陥の増強と修復」に関する特許出願(特願2001-534337、特表2003-517858、WO01/32129)の拒絶審決(不服2009-005175)取消訴訟。争点は進歩性。 本願発明: 生体外で複数の哺乳類の細胞が単離された後に,患者の組織の欠陥補修や増殖のための医用組成物の調整において生体外で単離さ...
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*Case2013

2013.03.25 「ジェリジーン メディカル v. 特許庁長官」 知財高裁平成24年(行ケ)10324

免疫原性の問題を解決するために培養技術を置換するという動機付け: 知財高裁平成24年(行ケ)10324【背景】「真皮,皮下,および声帯組織欠損の増大および修復」に関する特許出願(平成10年特許願第539578号、特表2001-509064、WO98/40027)の拒絶審決取消訴訟。争点は進歩性。本願発明:患者の欠損を矯正する医療組成物の製造に,試験管内培養自己由来細胞を使用する方法であって,該医療...
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