*Pharma/IP news パリエット(ラベプラゾールナトリウム)後発品初収載 2010年11月の薬価追補収載において、初めての後発品参入となったプロトンポンプ阻害剤ラベプラゾールナトリウム(Sodium Rabeprazole; 先発品はエーザイが製造販売するパリエット(Pariet)錠)。いわゆる「虫食い申請」のため、先発品で認められている「効能又は効果」の一部は承認されていません。OrangebookにリストされているUS Patent No. 5045552を頼りにI... 2010.11.21 0 *Pharma/IP newsOff-label /Skinny label/Carve-out label◆Rabeprazole
*Case2010 2010.08.19 「メルク v. 日本薬品工業」 知財高裁平成21年(行ケ)10180 フォサマックの錠剤特許: 知財高裁平成21年(行ケ)10180【背景】原告(メルク)が有する「4―アミノ―1―ヒドロキシブチリデン―1,1-ビスホスホン酸又はその塩の製造方法及び前記酸の特定の塩」に関する特許(特許第1931325号)を無効とした審決(無効2008-800062号)に対して原告が取消しを求めた事案。 請求項6:4-アミノ-1-ヒドロキシブチリデン-1,1-ビスホスホン酸モノナトリウ... 2010.11.04 0 *Case2010Inventive step/ObviousnessNovelty◆Alendronate★★★・Composition/Formulation
*Pharma/IP news アリセプト特許権存続期間延長登録 無効審決取消訴訟 エーザイの販売するアリセプトの特許権(特許2578475)に基づく下記存続期間延長登録に対して後発品メーカー(沢井製薬・シオノケミカル・大正薬品工業・大洋薬品工業・東和薬品・日医工・日本薬品工業・陽進堂)が無効審判を請求(2008年11月)していましたが、いずれも無効審判請求は成り立たないとされたため、2009年12月24日に知財高裁に出訴しているようです。 延長登録出願番号2007-700112... 2010.10.11 0 *Pharma/IP newsPatent term extension◆Donepezil
*Case2010 2010.07.15 「P&G v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10238 進歩性と追加実験結果の参酌: 知財高裁平成21年(行ケ)10238【背景】「日焼け止め剤組成物」に関する出願(特願2000-561967号)の拒絶審決取消訴訟。出願人は、進歩性なしと判断した審決に対して、(1)審判請求理由補充書の実験結果を参酌することができないとした判断の誤り、(2)参酌しても顕著な効果がないとした判断の誤りがあると主張した。請求項1:「日焼け止め剤としての使用に好適な組成物であ... 2010.09.21 0 *Case2010Advantageous effectsInventive step/Obviousness★★★・Composition/Formulation
*Case2010 2010.05.10 「アステラス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10170 リーチ・スルー・クレームの応用?: 知財高裁平成21年(行ケ)10170【背景】「坑血小板剤スクリーニング方法」に関する出願(特願2003-353705号)の拒絶審決取消訴訟。争点は実施可能要件(特36条4項)を満たしているか否かであった。請求項1(要約):「ADP受容体P2TACアンタゴニスト等を検出する工程(A)(B)(C)」と「製剤化工程」を含む、抗血小板用医薬組成物の製造方法。【要旨】裁判... 2010.08.23 0 *Case2010Utility/Description requirement★・Process/Manufacture・Screening assay/tool
*Case2010 2010.03.31 「テバ v. 協和発酵キリン」 東京地裁平成19年(ワ)35324 プロダクト・バイ・プロセス クレームの技術的範囲とは?: 東京地裁平成19年(ワ)35324【背景】「プラバスタチンラクトン及びエピプラバスタチンを実質的に含まないプラバスタチンナトリウム、並びにそれを含む組成物」に関する特許権(特許第3737801号)を保有する原告(テバ社)が、被告(協和発酵キリン)製品(プラバスタチンNa塩錠10mg KH)の製造・販売行為は特許権を侵害するとして、被告製品の... 2010.08.09 0 *Case2010InfringementProduct-by-process◆Pravastatin★★・Process/Manufacture・Purification/Impurity
*Case2010 2010.03.30 「太陽化学 v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10144 ストレス状態~平常状態~リラックス状態: 知財高裁平成21年(行ケ)10144【背景】「テアニン含有組成物」に関する出願(特願平7-184923; 特開平9-12454)の拒絶審決取消訴訟。拒絶査定不服審判(不服2006-6371号)において、 補正後の請求項1に係る発明が、引用例1発明(テアニンを有効成分とする抗ストレス剤)と引用例2発明(α波を増強させてストレスを解消してリラックス状態にするα... 2010.07.25 0 *Case2010Inventive step/ObviousnessPost-published prior art★★・Indication
*Case2010 2010.02.24 「アルカフロイ(脱退原告 バイエル) v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10399 フルダラ即開放性錠剤: 知財高裁平成21年(行ケ)10399【背景】「活性成分の即開放性を有する高純度配合物の経口フルダラ」に関する脱退原告がした出願(WO 2003/053418; 特表2005-519043号)の拒絶審決取消訴訟。本願発明と引用例1発明とは、「活性成分フルダラ(fludara)10mgを含んで成る即開放性錠剤配合物」との点で一致していたが、本願発明では、5種の配合物質が特定され... 2010.07.19 0 *Case2010Advantageous effectsInventive step/Obviousness◆Fludarabine★・Composition/Formulation・Purification/Impurity
*Case2010 2010.02.09 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10053 進歩性引例の「周知技術」として許容される用い方: 知財高裁平成21年(行ケ)10053【背景】「抗脂血及び抗肥満剤」に関する出願(特願平4-194472; 特開平05-339159)の拒絶審決取消訴訟。審決理由は進歩性無し。請求項1:抗脂血性の有効成分が,ストレプトコッカス・サリバリウスによって生成されるか,又は前記ストレプトコッカス・サリバリウスが産生する酵素によって生成されるレバンからなる,抗... 2010.06.28 0 *Case2010Inventive step/Obviousness★・Indication
*Case2010 2010.03.30 「ナイアダイン v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10158 親油性LogP値の差が0.5~1.5の補助エステル: 知財高裁平成21年(行ケ)10158【背景】「局所微量栄養素送達システムおよびその用途」に関する出願(特願2001-575962; 特表2004-519413)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は記載要件(実施可能要件及びサポート要件等)違反であった。請求項1(本願発明1):栄養素をヒトに伝達するための組成物の製造方法であって,前記組成物は,炭素原... 2010.06.21 0 *Case2010Utility/Description requirement★・Composition/Formulation
*Case2010 2010.01.28 「エナーテック v. Y」 知財高裁平成21年(行ケ)10175 審査基準以上に補正できる範囲を許容?: 知財高裁平成21年(行ケ)10175【背景】特許権者である原告が保有する「高断熱・高気密住宅における深夜電力利用蓄熱式床下暖房システム」に関する特許(第3552217号)の無効審決取消訴訟。審決では、「高断熱・高気密住宅」との構成を「熱損失係数が1.0~2.5kcal/m ・h・℃の高断熱・高気密住宅」との構成とした補正は、新規事項の追加であると判断するもの... 2010.06.13 0 *Case2010Amendment/New matter★★★
*Pharma/IP news 「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準の改訂について 2010年6月1日、特許庁は、「明細書、特許請求の範囲又は図面の補正(新規事項)」の審査基準を改訂しました。審査基準専門委員会において結論されたように、今回の審査基準改訂により現行の審査基準に基づく審査実務は変更されません。改訂審査基準は、2010年6月1日以降の審査に適用されます。東薬工知的財産研究会特許部会など計6件のパブリックコメントが寄せられました。2010.06.01 特許庁: 「明細書... 2010.06.01 0 *Pharma/IP newsAmendment/New matter
*Case2010 2010.03.24 「バイエル v. 国」 東京地裁平成21年(行ウ)517 シプロキサン注特許の年金未納: 東京地裁平成21年(行ウ)517【背景】原告が「1-シクロプロピル-6-フルオロ-1,4-ジヒドロ-4-オキソ-7-(1-ピペラジニル)-キノリン-3-カルボン酸の注入溶液」に関する特許権(第1981005号; 公告番号:特公平7-14879; 公開番号: 特開昭62-99326)の第13年分の特許料の追納期間の経過後に特許料納付手続をしたところ、特許庁長官が手続却... 2010.05.30 0 *Case2010Formality◆Ciprofloxacin★・Composition/Formulation
*Case2010 2010.03.17 「X v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10207 喘息治療薬吸入器: 知財高裁平成21年(行ケ)10207【背景】「呼子付喘息治療薬吸入器」に関する出願(特願2003-121760; 特開2004-195191)の拒絶審決取消訴訟。審決の理由は、本願発明は引用発明1に引用発明2及び周知技術を適用することにより当業者が容易に発明をすることができたものである、としたものである。本件補正発明:微細粉末状薬剤が分包されたロタディスクを穴を覆うように載せデ... 2010.05.23 0 *Case2010Inventive step/Obviousness★・Package/Container
*Case2010 2010.04.15 「塩野義製薬 v. 伊藤忠ケミカル/沢井製薬」 大阪地裁平成21年(ワ)2208・平成21年(ワ)12412 フロモックス結晶特許の侵害訴訟: 大阪地裁平成21年(ワ)2208・平成21年(ワ)12412【背景】塩野義が保有する「フロモックス(Flomox)」(一般名:セフカペンピボキシル塩酸塩水和物)の結晶に関する特許権(特許2960790号)侵害差止請求事件。特許請求の範囲には、X線回折測定の結果現れた30のピークの回折角と強度が示されていたが、実はそのうち2つのピークは結晶自体のものではなく、白金ホ... 2010.05.16 1 *Case2010InfringementInventive step/Obviousness◆Cefcapene Pivoxil★★・Polymorph・・・Thanks for your comments
*Case2010 2010.02.02 「QLT/ノバルティス v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10384 治療行為を反復すること: 知財高裁平成20年(行ケ)10384【背景】「眼の光力学的治療による視力の改善」に関する出願の拒絶審決取消訴訟。審決理由は進歩性無し。請求項1:人の視力を改善するための反復ホトダイナミックセラピーに使用される組成物であって,薬理学的に容認可能な賦形剤と光活性化合物を含有し,前記光活性化合物が,グリーンポルフィリン,ヘマトポルフィリン誘導体,クロリン,フロリン又はプルプリン... 2010.05.10 0 *Case2010Inventive step/Obviousness◆Verteporfin★・Dosage regimen
*Pharma/IP news 2010.04.22 「湧永製薬 v. 大日本住友」 ライセンス契約の解除に伴う訴訟 湧永製薬と大日本住友製薬との間で争っていたニューキノロン化合物のライセンス契約の解除に伴う訴訟について、湧永製薬が最高裁に上告していましたが、2010年4月22日付けで上告棄却の決定があったとのことです。これにより、大阪高等裁判所の判決(大日本住友製薬勝訴)が確定しました。参考: 2010.04.26 大日本住友製薬プレスリリース: 訴訟についての最高裁判所の決定に関するお知らせ 2009.03.... 2010.04.26 0 *Pharma/IP newsLicence
*Case2010 2010.01.28 「ベーリンガー インゲルハイム v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10033 医薬用途発明のサポート要件(特36条6項1号)とは?: 知財高裁平成21年(行ケ)10033【背景】「性的障害の治療におけるフリバンセリンの使用」に関する出願(特願2003-537639; 特表2005-506370)の拒絶審決取消訴訟。審決は、特許明細書には、フリバンセリン類の性欲障害治療用薬剤としての「有用性を裏付ける薬理データ又はそれと同視すべき程度」の記載がされていないことのみを理由として... 2010.04.12 0 *Case2010Need for dataUtility/Description requirement◆Flibanserin★★★・Indication
*Case2010 2010.01.27 「三笠製薬 v. 久光製薬」 知財高裁平成21年(行ケ)10209 貼り薬の意匠: 知財高裁平成21年(行ケ)10209【背景】意匠に係る物品を「貼り薬」とする被告(久光)の意匠登録第1322072号について、原告(三笠)が無効審判請求をしたところ請求不成立の審決をしたことから、原告がその取消しを求めた事案。原告は、引用意匠(原告が意匠権者である意匠登録第1189179号)との類比判断の誤り(取消事由1)及び創作容易性判断の誤り(取消事由2)を主張した。本件意匠登... 2010.04.04 0 *Case2010Design★
*Case2010 2010.01.20 「三和酒類・大麦発酵研究所 v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10134 疾病への効果に関する医薬用途発明のサポート要件を満たすには?: 知財高裁平成21年(行ケ)10134【背景】「抗酸化作用を有する組成物からなる抗酸化剤」に関する発明(特願2003-27902; 特開2004-238453)について、新請求項の補正は新規事項を追加するものであり、また、明細書のサポート要件違反等により独立特許要件を欠くとしてこれを却下し、その結果進歩性なしとした拒絶審決に対する審決取... 2010.03.14 0 *Case2010Amendment/New matterNeed for dataUtility/Description requirement★★★・Indication
*Case2010 2010.01.19 「バクスター v. アボット/セントラル硝子」 知財高裁平成20年(行ケ)10276 「ルイス酸」抑制剤で「被覆」するセボフルランの貯蔵方法: 知財高裁平成20年(行ケ)10276【背景】「フルオロエーテル組成物及び,ルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」に関する被告ら(アボット及びセントラル硝子)が共有する特許(特許第3664648号)について、原告(バクスター)が、 無効2006-80264号事件(「第1審判請求事件」)においては、本件発明が特36条4項、同条6項1号... 2010.03.08 0 *Case2010Amendment/New matterUtility/Description requirement◆Sevoflurane★★・Package/Container
*Case2009 2009.11.19 「日本新薬 v. Y」 知財高裁平成20年(行ケ)10255 スクリュー軸上にパドル: 知財高裁平成20年(行ケ)10255【背景】「固体分散体の製造方法」に関する原告(日本新薬)特許(特許第2527107号)についての無効審決(無効2007-800016号)に対する審決取消訴訟。理由は進歩性違反。請求項1:高分子担体中に薬物が溶解又は分散している固体分散体を製造するにあたって,スクリュー軸上にパドルを有する2軸型エクストルーダーを用いることを特徴とする当該... 2010.03.02 2020.04.20 0 *Case2009Inventive step/Obviousness★・Composition/Formulation・Process/Manufacture
*Case2010 2010.02.19 EPO拡大審判部審決 G2/08 (dosage regime) 投与方法(dosage regimen)にだけ特徴があるクレームの特許性について、EPO拡大審判部(Enlarged Board of Appeal)が審理していましたが、2010年2月19日に審決が公表されました(G02/08)。審判部はSwiss-type claimの意義にも言及しています。問題となったのはAbbottの下記Swiss-type claim(一部省略)で、下線部(dosage... 2010.02.21 0 *Case2010Novelty★★★・Dosage regimen
*Case2009 2009.11.11 「保土谷化学工業 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10483 特29条の2の先願発明となるべき化学物質発明: 知財高裁平成20年(行ケ)10483【背景】「ヘキサアミン化合物」に関する特許出願(特願平6-155470号)の拒絶審決(不服2007-11283号)取消訴訟。争点は、本願発明が先願明細書(特開平8-48656号公報)に記載された発明(下記「先願発明」)と同一であり、特29条の2の規定により特許を受けることができないかであった。【化37】で表される化... 2010.02.09 0 *Case2009Need for dataPost-published prior art★★★・Compound
*Case2009 2009.09.30 「大塚製薬 v. 大正薬品」 知財高裁平成20年(行ケ)10366 レバミピドの用途特許: 知財高裁平成20年(行ケ)10366【背景】大塚製薬が有する「胃炎治療剤」に関する特許(第2812998号)の無効審決(無効2007-800196号)取消訴訟。争点は進歩性。引用発明との相違点は、本件特許発明が「胆汁酸の胃内への逆流に起因する胃炎」の治療剤であるのに対し、引用発明は「胃潰瘍」治療剤である点だった。請求項1:2-(4-クロルベンゾイルアミノ)-3-(2-キノロ... 2010.01.25 0 *Case2009Inventive step/Obviousness◆Rebamipide★★・Indication
*Pharma/IP news 2010.01.07 「Wyeth et al. v. Kappos」 CAFC Docket No. 2009-1120 PTA(patent term adjustment)の算定解釈を巡る争い: CAFC Docket No. 2009-1120CAFCはWyethの主張を支持した地裁判決(2008.09.30 「Wyeth et al. v. Dudas」 Civil Action No. 07-1492 (D.D.C. 2008))に同意しました。今までのUSPTOによるPTAの算定解釈が誤っていたということ... 2010.01.10 0 *Pharma/IP newsPatent term extension
*Topics 2009年、医薬系”特許的”な判決を振り返る。 どうなる日本の特許権存続期間延長登録制度?「長期徐放型マイクロカプセル」事件(2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10459)等の武田薬品が提起した下記審決取消訴訟は、特許権存続期間延長登録出願の審査実務だけでなく、延長された特許権の効力の範囲についても大きな疑問を投げかけるものでしたが、将来必ず起こるだろう先発メーカーとジェネリックメーカーとの間に顕在... 2010.01.02 0 *TopicsPatent term extension
*Case2009 2009.12.03 「イミュネックス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10092 エンブレル(エタネルセプト)の特許権存続期間延長: 知財高裁平成21年(行ケ)10092【背景】関節リウマチを用途とするエンブレル(Enbrel、一般名: エタネルセプト(Etanercept)、完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤: ヒトIgG1のFc領域と分子量75kDaのヒト腫瘍壊死因子II型受容体(TNFR-II)の細胞外ドメインのサブユニット二量体からなる糖蛋白質)の医薬品承認... 2009.12.23 0 *Case2009Patent term extension◆Etanercept★★★・Compound
*Case2009 2009.10.28 「ノボゲン v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10377 副作用の懸念と阻害要因: 知財高裁平成20年(行ケ)10377【背景】「フィト-エストロゲン、類似体の健康補助剤製造のための使用方法」に関する出願の拒絶審決取消訴訟。審決は、「本願発明は文献A8〔甲4〕に記載された発明(引用発明)に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである」と判断した。請求項1:ゲニステイン,ダイドゼイン,ビオカニンA,ホルモノネチン及びこれらのグリコシドからなる群か... 2009.12.13 0 *Case2009Inventive step/Obviousness★・Indication
*Case2009 2009.11.19 「ノバルティス v. 特許庁長官」 知財高裁平成21年(行ケ)10097 特許発明を実施することができなかったのは厚労省側の事情: 知財高裁平成21年(行ケ)10097【背景】原告(ノバルティス)が、「シクロスポリン含有医薬組成物」に関する特許第1996397号(出願日: 1989年9月14日; 登録日: 2005年12月8日)の存続期間延長登録出願(2005-700042)についての拒絶審決(不服2008-20590号)に対して取消を求めた事案。 処分の対象となった物... 2009.12.06 0 *Case2009Patent term extension◆Ciclosporin★★★・Indication
*Case2009 2009.10.08 「大阪大学 v. バイオメディクス」 大阪地裁(本訴)平成19年(ワ)8449/(反訴)平成19年(ワ)14328 抗体の発明者適格: 大阪地裁(本訴)平成19年(ワ)8449/(反訴)平成19年(ワ)14328【背景】原告(大阪大学)と被告(バイオメディクス)との共同研究(後に被告が共同研究通知を通知)の成果から出願された「抗CD20モノクローナル抗体」に関する被告出願は、別途原告出願に対して先願の地位を有しないことの確認を原告が請求するとともに、該被告出願について原告は特許を受ける権利の共有持分を有すること... 2009.12.02 0 *Case2009Inventorship/Remuneration★★
*Case2009 2009.10.22 「アルコン v. 参天製薬」 知財高裁平成21年(行ケ)10216 「タフロタン」の不使用取消訴訟: 知財高裁平成21年(行ケ)10216【背景】不使用取消審判請求した原告(アルコン)が、請求は成り立たないとした審決の取消しを求めた事案。本件商標商標登録番号: 第4821347号商標の構成: 「タフロタン」の文字及び「Taflotan」の文字を二段に横書きして成る。指定商品: 第5類「薬剤」設定登録日: 平成16年11月25日審判請求登録日:平成20年6月17日【... 2009.11.29 0 *Case2009Trademark/Unfair competition◆Tafluprost★
*Case2009 2009.09.02 「ノバルティス バクシンズ v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10272 バイオテクノロジー関連分野の実施可能要件: 知財高裁平成20年(行ケ)10272【背景】「抗HCV抗体」に関する特許出願(特願平10-93767)の拒絶審決取消訴訟。審決理由は実施可能要件違反だった。請求項1(以下本願発明という)は下記のとおり。請求項1:少なくとも8個のアミノ酸の連続する配列からなるポリペプチド中の部位に免疫学的に結合する,抗C型肝炎ウイルス(HCV)抗体であって,ここで,該部位... 2009.11.24 0 *Case2009Utility/Description requirement★・Screening assay/tool
*Case2009 2009.07.07 「オシリス セラピューティクス v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10193 骨形成増強と骨形成の違い: 知財高裁平成20年(行ケ)10193【背景】「間葉幹細胞を用いる骨の再生および増強」に関する発明(特表2000-508911)を進歩性無しとした拒絶審決の審決取消訴訟。請求項1:骨形成増強のための組成物であって,骨形成増強を必要とする個体に分離ヒト間葉幹細胞と共に前記個体に投与され,前記分離ヒト間葉幹細胞からの骨形成を生じるのに十分な範囲で前記分離ヒト間葉幹細胞の骨形成... 2009.11.08 0 *Case2009Inventive step/Obviousness★・Composition/Formulation
*Case2009 2009.10.28 「第一三共 v. ジェネリック13社」 知財高裁平成20年(行ケ)10487 レボフロキサシン(クラビット)の特許権存続期間延長登録に無効判決: 知財高裁平成20年(行ケ)10487【背景】第一製薬はクラビット(Cravit)(有効成分はレボフロキサシン(levofloxacin))の〈適応菌種〉レジオネラ属の効能追加承認に基づいて特許権(第2008845号)の存続期間延長登録(延長登録出願番号: 2006-700043; 延長された期間: 4年11月7日)をした。しかし、... 2009.11.01 0 *Case2009Patent term extension◆Levofloxacin★★・Indication
*Case2009 2009.10.28 「第一三共 v. ジェネリック13社」 知財高裁平成20年(行ケ)10486 レボフロキサシン(クラビット)の特許権存続期間延長登録に無効判決: 知財高裁平成20年(行ケ)10486【背景】第一製薬はクラビット(Cravit)(有効成分はレボフロキサシン(levofloxacin))の〈適応菌種〉レジオネラ属の効能追加承認に基づいて特許権(1659502)の存続期間延長登録(延長登録出願番号: 2006-700042; 延長された期間: 4年11月7日)をした。しかし、後発... 2009.10.28 0 *Case2009Patent term extension◆Levofloxacin★★・Indication
*Pharma/IP news AIPPI: Selection Inventions – The Inventive Step Requirement, Other Patentability Criteria and Scope of Protection AIPPIの執行委員会が2009年10月10日からブエノスアイレスで開かれます。議題209(選択発明について)に注目。各国の意見が集約されており、参考になります。 AIPPI Forum & ExCo 2009 in Buenos Aires: Working Committees No. Q209Summary Report Question Q209 2009.10.03 2020.04.20 0 *Pharma/IP newsSelection invention
*Case2009 2009.06.29 「グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテアノニム v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10397 子宮頸がん予防ワクチンの進歩性: 知財高裁平成20年(行ケ)10397【背景】「新規組成物」に関する発明(特願2003-296403)の拒絶審決取消訴訟。出願人は審判請求をするとともに手続き補正書を提出したが、本願補正発明は特29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないとして、補正却下した上で、審判請求は成り立たないとの審決を下した。補正後の請求項1:HPV16 L1 VL... 2009.09.15 0 *Case2009Inventive step/Obviousness★★・Composition/Formulation
*Pharma/IP news 2009.09.01 延長登録出願に係る閲覧制限の運用開始 特許庁は、営業秘密の保護の重要性が高まっていることにかんがみ、特許法第67条の2第2項に規定する資料(延長の理由を記載した資料)につき、特許法第186条第1項に基づき閲覧等の請求があったときは、当該資料の中に営業秘密が記載されている旨の延長登録出願人からの申出を要件として、閲覧等の制限を行う運用を平成21年9月1日より開始しました。今回の運用変更後も、延長登録出願人の判断で書類の黒塗りをし、提出し... 2009.09.02 0 *Pharma/IP newsPatent term extension
*Case2009 2009.05.21 「リリー アイコス v. P1」 大阪地裁平成20年(ワ)6081 インターネットを利用した偽造「シアリス錠」の販売: 大阪地裁平成20年(ワ)6081被告によるインターネットを利用した模造シアリスの販売が、原告の保有する本件商標権(「CIALIS」(4457616, 4964112), 「シアリス」(4850513)等)を侵害するとして被告に対し損害賠償を請求した事案。 2009.06.26 日本イーライリリー press release: シアリス商標権侵害訴... 2009.09.01 0 *Case2009Trademark/Unfair competition◆Tadalafil★
*Case2009 2009.04.27 「スミスクライン ビーチャム v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10353 明細書に具体的に記載されていない効果: 知財高裁平成20年(行ケ)10353【背景】「チアゾリジンジオンおよびスルホニルウレアを用いる糖尿病の治療」に関する出願(WO98/57649; 特表2001-523270)が進歩性無しを理由に拒絶とされた審決取消訴訟。請求項1:糖尿病および糖尿病関連症状の治療に用いられる医薬組成物であって,2ないし8mgの5-[4-[2-(N-メチル-N-(2-ピリジル)... 2009.08.19 0 *Case2009Advantageous effectsInventive step/Obviousness◆Rosiglitazone★★★・Combination therapy・Dosage regimen
*Case2009 2009.04.23 「バクスター v. アボット・セントラル硝子」 知財高裁平成18年(ネ)10075 作用効果無関係の抗弁: 知財高裁平成18年(ネ)10075【背景】「フルオロエーテル組成物及び、ルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」に関する特許権(特許第3664648号)を共有する被控訴人(アボット及びセントラル硝子)らが、控訴人(バクスター)製品の生産方法は本件特許発明の技術的範囲に属すると主張して、控訴人製品の販売等の差止めを求めた事案。原判決は、本件特許発明が物を生産する方法の... 2009.08.01 0 *Case2009Infringement◆Sevoflurane★★★・Package/Container
*Case2009 2009.04.23 「バクスター v. アボット・セントラル硝子」 知財高裁平成18年(行ケ)10489 数値限定と実施可能要件: 知財高裁平成18年(行ケ)10489【背景】「フルオロエーテル組成物及び,ルイス酸の存在下におけるその組成物の分解抑制法」に関する特許(第3183520号)について、原告(バクスター)がした特許無効審判請求を不成立とした審決の取消しを求める事案。原告は、①29条1項3号、②29条2項、③29条の2、④36条4項違反を主張した。請求項1:麻酔薬組成物であって,一定量のセボフ... 2009.07.12 0 *Case2009Need for dataUtility/Description requirement◆Sevoflurane★★・Composition/Formulation
*Case2009 2009.03.31 「マイラン製薬 v. クレハ」 知財高裁平成20年(行ケ)10358 補正「新たな技術的事項」の導入とは?: 知財高裁平成20年(行ケ)10358【背景】「経口投与用吸着剤,並びに腎疾患治療又は予防剤,及び肝疾患治療又は予防剤」に関する被告(クレハ)の特許(第3835698号)について、原告(マイラン製薬)が特許無効審判請求をしたところ特許庁が請求不成立の審決をしたことから原告がその取消しを求めた事案。争点は、本件補正、いわゆる「除くクレーム」を内容とするもの、が特... 2009.07.01 0 *Case2009Amendment/New matter◆Kremezin★・Process/Manufacture
*Case2009 2009.03.31 「テイコクメディックス v. クレハ」 知財高裁平成20年(行ケ)10065 除くクレームと新たな技術的事項の導入: 知財高裁平成20年(行ケ)10065【背景】「経口投与用吸着剤,並びに腎疾患治療又は予防剤,及び肝疾患治療又は予防剤」に関する被告(クレハ)の特許(第3835698号)について、原告(テイコクメディックス)が特許無効審判請求をしたところ特許庁が請求不成立の審決をしたことから原告がその取消しを求めた事案。争点は、①本件補正、いわゆる「除くクレーム」を内容とする... 2009.06.21 0 *Case2009Amendment/New matterUtility/Description requirement◆Kremezin★★・Process/Manufacture
*Pharma/IP news 2009.06.05 「医療用後発医薬品の薬事法上の承認審査及び薬価収載に係る医薬品特許の取扱いについて」 厚生労働省は「医療用後発医薬品の薬事法上の承認審査及び薬価収載に係る医薬品特許の取扱いについて」を各都道府県衛生主管部(局)長宛に通知した(平成21年6月5日付け医政経発第0605001号/薬食審査発第0605014号)。併せて、平成6年10月4日付け薬審第762号審査課長通知「承認審査に係る医薬品特許情報の取扱いについて」の一部も改正。以下はその抜粋。1.後発医薬品の薬事法上の承認審査にあたって... 2009.06.11 0 *Pharma/IP newsOff-label /Skinny label/Carve-out labelPatent linkage
*Case2009 2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10459 特67条の3第1項1号の解釈と特68条の2の解釈: 知財高裁平成20年(行ケ)10459【背景】「長期徐放型マイクロカプセル」に関する特許(第2653255号)の特許権者である原告(武田薬品)が、リュープリンSR注射用キット11.25(有効成分: 酢酸リュープロレリン)の承認処分に基づき、本件特許につき特許権の存続期間の延長登録の出願(延長登録出願2005-700082)をしたが、拒絶査定・拒絶審... 2009.06.10 0 *Case2009Patent term extension◆Leuprorelin★★★・Composition/Formulation
*Case2009 2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10460 特67条の3第1項1号の解釈と特68条の2の解釈: 知財高裁平成20年(行ケ)10460【背景】徐放性モルヒネ製剤に関する特許(第3134187号)の特許権者である原告(武田薬品)が、パシーフカプセル30mg(有効成分: 塩酸モルヒネ)の承認処分に基づき、本件特許につき特許権の存続期間の延長登録の出願(延長登録出願2005-700090)をしたが、拒絶査定・拒絶審決(不服2006-20937号)を... 2009.06.08 0 *Case2009Patent term extension◆Morphine★★★・Composition/Formulation
*Case2009 2009.05.29 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10458 特67条の3第1項1号の解釈と特68条の2の解釈: 知財高裁平成20年(行ケ)10458【背景】徐放性モルヒネ製剤に関する特許(第3677156号)の特許権者である原告(武田薬品)が、パシーフカプセル30mg(有効成分: 塩酸モルヒネ)の承認処分に基づき、本件特許につき特許権の存続期間の延長登録の出願(延長登録出願2005-700093)をしたが、拒絶査定・拒絶審決(不服2006-20940号)を... 2009.06.01 2 *Case2009Patent term extension◆Morphine★★★・Composition/Formulation・・・Thanks for your comments
*Case2009 2009.05.27 「武田薬品 v. 特許庁長官」 知財高裁平成20年(行ケ)10478 処分の対象が「特許発明の構成要件として明確に特定され」ていることが必要?: 知財高裁平成20年(行ケ)10478「有核顆粒およびその製造法」に関する特許(第2120237号)の特許権者である原告(武田薬品)が、タケプロンOD錠15(有効成分: ランソプラゾール)の製造承認事項の一変に係る処分に基づき、本件特許につき特許権の存続期間の延長登録の出願(延長登録出願2006-700072)をしたが、拒絶... 2009.06.01 2020.04.20 0 *Case2009Patent term extension◆Lansoprazole★★★・Composition/Formulation