「DPP-4阻害剤(リナグリプチン)を任意で他の抗糖尿病薬と組み合わせて含む抗糖尿病薬」を発明の名称とする特許第6556767号に対する無効審判請求事件(無効2024-800031)の口頭審理期日
請求人:ニプロ株式会社
被請求人:べーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【請求項1】
それを必要とする患者において、
-2型糖尿病を治療するための、または
-血糖コントロールを改善するための、および/または、空腹時血漿グルコース、摂食後の血漿グルコースおよび/もしくはグリコシル化ヘモグロビンHbA1cを低下させるための、または
-糖尿病合併症、例えば白内障、ならびに微小血管性および大血管性疾患、例えば腎症、網膜症、ニューロパシー、学習障害および記憶障害、神経変性障害もしくは認知障害、心臓血管もしくは脳血管の疾患、組織虚血、糖尿病性足病変もしくは胃潰瘍、動脈硬化、高血圧、内皮障害、心筋梗塞、急性冠不全症候群、不安定狭心症、安定狭心症、脳卒中、末梢性動脈閉塞性疾患、心筋症、心不全、心臓リズム障害および血管再狭窄からなる群から選択される状態もしくは障害を予防、その進行を緩徐、遅延、または治療するための、または
-体重および/もしくは体脂肪を減少するための、または、体重および/もしくは体脂肪の増加を予防するための、または、体重および/もしくは体脂肪の減少を促進させるための、または
-膵β細胞の変性および/もしくは膵β細胞の機能の低下を予防、緩徐、遅延、または治療するための、および/または、膵β細胞の機能を改善および/もしくは回復もしくは保護するための、および/または、膵臓のインスリン分泌機能を回復するための、または
-肝脂肪または異所性脂肪の異常な蓄積に起因する疾患もしくは状態を予防、緩徐、遅延、または治療するための、または
-インスリン感受性を維持および/もしくは改善するための、および/または、高インスリン血症および/もしくはインスリン抵抗性を治療もしくは予防するための、または
-高尿酸血症および高尿酸血症状態を治療するための医薬組成物であって、
(a)リナグリプチンであるDPP-阻害剤、又はその医薬的に許容される塩を含み、 (b)ビグアニド、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、グリニド、α-グルコシダーゼ阻害剤およびGLP-1類縁体または医薬的に許容されるその塩からなる群から選択される第2の抗糖尿病薬と組み合わせて投与され、
(c)ビグアニド、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、グリニド、α-グルコシダーゼ阻害剤およびGLP-1類縁体または医薬的に許容されるその塩からなる群から選択される(b)と異なる第3の抗糖尿病薬、と組み合わせて投与されてもよく、
第2の抗糖尿病薬、または存在する場合には第3の抗糖尿病薬のいずれかがスルホニル尿素であり、
患者が、第2もしくは第3の抗糖尿病薬を用いた単剤療法にもかかわらず、血糖コントロールが不十分であり、または、
患者が、第2および第3の抗糖尿病薬を用いた2剤療法にもかかわらず、血糖コントロールが不十分であり、
例えば低血糖の発症を低下させるため、DPP-4阻害剤と組み合わせた際にスルホニル尿素が削減された量で用いられてもよく、
患者が、腎不全若しくは疾患、又は、肝臓疾患、に対してより高いリスクを示すか、または有する、
医薬組成物。