日本化薬は、2015年5月8日、日本化薬が製造販売している抗悪性腫瘍剤「オキサリプラチン点滴静注液50mg『NK』」、「オキサリプラチン点滴静注液100mg『NK』」、「オキサリプラチン点滴静注液200mg『NK』」について、デビオファーム社から特許権侵害に基づく製造販売の差止訴訟を提起され、2016年3月3日の東京地裁判決(2016.03.03 「デビオファーム v. 日本化薬」 東京地裁平成27年(ワ)12416)では、日本化薬の主張が認められませんでしたが、2016年12月8日、知財高裁は、東京地裁の判決を取り消し、デビオファーム社の請求をいずれも棄却するとの判決を言い渡しました(2016.12.08 「日本化薬 v. デビオファーム」 知財高裁平成28年(ネ)10031)。
2017年10月4日の日本化薬のpress releaseによると、この判決に対してデビオファーム社は、最高裁に上告していましたが、2017年10月3日、最高裁第三小法廷は、裁判官全員一致の意見で、デビオファーム社の上告を棄却するとともに、上告不受理決定をしたとのことです。
参考:
- 日本化薬 press release: 2017.10.04 「勝訴判決(非侵害)確定のお知らせ 抗悪性腫瘍剤「オキサリプラチン点滴静注液」に関する特許侵害訴訟上告審について」
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